MicroStrategy ONE

ジョブの優先順位付け

MicroStrategy 2021 Update 6 の 7 月の月次リリースから、ジョブの優先度を使用してジョブの処理順序を定義できます。ジョブは、通常、先着順で実行されます。ただし、特定のジョブは、他のジョブの前にシステムで処理される必要がある場合があります。

ジョブの優先順位は環境内のデータ ソースで設定され、実行用キューで待機している間、特定のジョブを他のジョブよりも先にデータ ウェア ハウスに送信するかどうかを決定します。データ ウェア ハウスで実行保留中のジョブには影響しません。

たとえば、会社の重役が不定期に実行するレポートは、確実に即座に処理される必要があるとします。重役のレポートに優先順位が設定されていない場合、システムの他のジョブと一緒に処理されます。データウェアハウスのアクティビティによっては、かなりの待ち時間になりかねません。重役のユーザー グループからのすべてのジョブに優先順位 [高] を割り当てた場合、他のジョブの完了を待たず、Intelligence Server は、これらのジョブを最初に処理し、データ ウェアハウスに提出します。

Intelligence Server は、ジョブの優先順位に対応するデータベース接続でジョブを処理します。ジョブに優先順位が指定されていない場合、Intelligence Server ではそのジョブを優先順位の低い接続で処理します。たとえば、優先順位の高いジョブは、優先順位の高い接続で処理され、優先順位の低いジョブや優先順位のないジョブは、優先順位の低い接続で処理されます。

ジョブの優先順位付けエディターでは、各優先順位 ([高]、[中]、[低]) の接続スレッドを管理できます。たとえば、[高] レベルに定義されているジョブの優先度が 5 である場合、[高] レベルの接続スレッドを 5 よりも大きくすることを検討します。

ジョブを処理する際、Intelligence Server は接続の借用も使用します。接続の借用とは、実行時にジョブの優先順位に対応する接続が使用できないために、Intelligence Server が優先順位のより低い接続でそのジョブを実行することです。優先順位の高いジョブは、[高]、[中]、[低] の優先順位の接続で実行できます。同様に、優先順位が中のジョブは、[中] および [低] の優先順位の接続で実行できます。

ジョブがサブミットされたとき、それと同等かそれより低い優先順位の接続がない場合、Intelligence Server はそのジョブをキューに入れ、接続が使用できるようになってから処理します。

1 つ以上の次の変数に従って、ジョブに優先順位 [高]、[中]、または [低] を設定できます。

  • リクエストタイプレポート要求と要素要求には異なる優先順位を設定できます。

  • アプリケーションの種類 Developer、Scheduler、MicroStrategy Web、Narrowcast Server などのさまざまな MicroStrategy アプリケーションから送信されたジョブは、指定した優先順位に従って処理されます。

  • ユーザーグループ選択したグループ内のユーザーによって送信されたジョブは、指定した優先順位に従って処理されます。

  • プロジェクト異なるプロジェクトから送信されたジョブは、指定した優先順位に従って処理されます。

これらの変数を使用すると、どのジョブ要求を先に処理するかについて高度な規則を作成できます。たとえば、すべてのエレメント要求に優先順位 [高] を指定、テスト プロジェクトからの要求には優先順位 [低]、および Developers グループのユーザーからのリクエストには優先順位 [中] を指定したとします。

規則によって割り当てられた最高優先順位で、ジョブが処理されます。たとえば、テスト プロジェクトからのすべてのジョブに優先順位 [低]、および Deveroppers グループのユーザーからのすべてのジョブに優先順位 [中] を設定した場合、Developers グループのユーザーによってリクエストされたテスト プロジェクトのジョブは、優先度 [中] で処理されます。

詳しくは、以下のチュートリアルをご覧ください。

ジョブの優先順位の設定

  1. 開くWorkstationウィンドウ
  2. ナビゲーションウィンドウの管理、 クリックデータソース
  3. データソースを右クリックして、プロパティ
  4. 左側のペインで、仕事の優先順位付け

    デフォルトでは、中程度の行には仕事の優先順位そして全てオプションリクエストタイプアプリケーションタイプユーザーグループ、 そしてプロジェクト選択されます。

  5. 必要に応じてデフォルトを変更し、仕事の優先順位レベル。

  6. 各優先順位に設定されたジョブ優先順位の数に応じて、優先順位ごとの接続数を増やします。

  7. クリックわかりました

  8. サーバーを再起動します。

要求タイプによるジョブの優先順位付け

エレメント要求またはレポート要求のどちらを最初に処理するかを選択できます。たとえば、エレメント要求がレポート要求より先にデータ ウェアハウスにサブミットされるようにすることがありますが、これは、エレメント要求は一般的にプロンプトで使用され、プロンプト値をロードするまでユーザーを長々と待機させたくないためです。この場合、デフォルトで、すべてのエレメント要求を優先順位 [高] で処理し、すべてのレポート要求をデフォルトで、優先順位 [低] で処理するように指定できます。

MicroStrategy アプリケーション タイプによるジョブの優先順位付け

Developer、MicroStrategy Web、スケジューラー、および Narrowcast Server から提出されたジョブに異なる優先順位を割り当てることができます。特定のアプリケーションから提出されたすべてのジョブは、指定された優先順位を使用します。たとえば、レポート デザイナーに、レポートを迅速にテストしてもらいたい場合、Developer から提出されたすべてのジョブが優先順位 [高] で処理されるように指定できます。

ユーザー グループによるジョブの優先順位付け

異なる MicroStrategy ユーザーから提出されたジョブに、それぞれ異なる優先順位を割り当てることができます。たとえば、重役ユーザー グループのユーザーからのすべてのジョブを優先順位 [高] で処理するように割り当てられます。

プロジェクトによるジョブの優先順位付け

異なるプロジェクトからのレポートに、それぞれ異なる優先順位を割り当てることができます。たとえば、本番プロジェクトから提出されたすべてのジョブを優先順位 [中] として、テスト プロジェクトからのレポートより優先されるようにします。