Strategy One

インテリジェント キューブ レポートの作成

MicroStrategy 2021 Update 9 では、インテリジェント キューブに基づいてインテリジェント キューブ レポートを作成する機能が導入されています。

レポート作成およびデータ分析の要求のすべてを、データ ウェアハウスに対して実行しないで、インテリジェント キューブ内で実行することができます。いったんインテリジェント キューブが作成された後に公開されて、そのデータが使用可能になると、複数のレポートを作成して、インテリジェント キューブに接続することができます。

共有インテリジェント キューブでのレポート作成では、データが既に集計されているので、データに即座にアクセスすることができます。このため、データ ウェアハウスにクエリするよりもずっと速く、レポート結果が返されます。インテリジェント キューブに接続するレポートは、インテリジェント キューブ内で使用可能なデータのみに制限されます。これによって、確実にレポート結果が迅速に返され、また完全な ROLAP 分析が行われるのを防止します。レポート フィルター、コンソリデーション、およびカスタム グループは、インテリジェント キューブに接続するレポートには使用できません。

インテリジェント キューブ レポートを作成および編集する場合、少なくとも以下の権限が必要です。

  • [Web インテリジェント キューブ レポートの定義] または [インテリジェント キューブ レポートの定義]

  • スキーマ オブジェクトの作成

この機能を使用するには、Modeling Service が正しく構成されている必要があります。これは、Workstation でスタティック レポートを作成または実行する場合と同じ要件です。

  1. Workstation ウィンドウを開き、環境に接続します。

  2. レポートの作成元となる保存済みのインテリジェント キューブに移動します。

  3. キューブを右クリックし、[...からの新しいインテリジェント キューブ レポート] を選択します。

  4. オブジェクトをレポートの [オブジェクト] パネルからレポート グリッド内にドラッグします。

  5. [データの取得を再開] をクリックしてレポートを実行します。

  6. 必要に応じて、[プロンプト] パネルからオブジェクト プロンプトをグリッドに追加したり、[フィルター] パネルから表示フィルターをレポートに追加することができます。

MicroStrategy 2021 Update 9 の既知の制限:

  1. レポート内の派生エレメント作成は Wrokstation ではまだ利用できません。

  2. Library 内でのインテリジェント キューブ レポートの作成はまだ利用できません。