MicroStrategy ONE
プロジェクト レベルのキャッシュとインテリジェント キューブの設定の編集
プロジェクト レベルのキャッシュとインテリジェント キューブの設定を編集できます。
特定の設定を表示または編集する能力は、ユーザーの権限によって決まります。必要な権限はすべてデフォルトで管理者ロールに含まれています。この機能を使用するには、システム アドミニストレーター グループに属している必要があります。
- Workstation ウィンドウを開きます。
- ナビゲーション ペインで、[プロジェクト] をクリックします。
- いずれかのプロジェクトを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- 左ペインで [キャッシュとキューブ] をクリックします。
フィールド
ディスク領域
[キャッシュ ファイル ディレクトリ]:キャッシュ ファイルを格納するためのディレクトリ。
レポートのメモリ領域
[最大メモリ使用量 (MB)]:クライアントのデータセット キャッシュ用の最大 RAM 使用量 (MB) を設定します。値の範囲は 20 から 1,048,576 です。デフォルト値は 256MB です。
[最大キャッシュ数]:プロジェクトで一度に許容されるキャッシュの最大数を定義します。最大値は 1,000,000 で、最小値は 0 です。制限しない場合の値は -1 です。デフォルトは 10,000 です。MicroStrategy 2020 Update 1 以降、この管理設定は廃止されます。使用は可能ですが、デフォルト値 100000 未満に設定した場合、有効になりません。
ドキュメントまたはダッシュボード用のメモリ ストレージ
[最大メモリ使用量 (MB)]:クライアントのドキュメント キャッシュ用の最大 RAM 使用量 (MB) を設定します。最大値は 1,048,576 で、最小値は 0 です。制限しない場合の値は -1 です。デフォルト値は 4,096 MB です。
[最大キャッシュ数]:プロジェクトで一度に許容されるキャッシュの最大数を定義します。最大値は 1,000,000 で、最小値は 0 です。制限しない場合の値は -1 です。デフォルトは 100,000 です。MicroStrategy 2020 Update 1 以降、この管理設定は廃止されます。使用は可能ですが、デフォルト値 100000 未満に設定した場合、有効になりません。
メモリ設定
[メモリ スワップ マルチプライアー]:この設定は、メモリヘスワップされるキャッシュのサイズに関連して、ディスクヘスワップされるメモリ量を制御します。たとえば、[RAM スワップ マルチプライア] の設定が 2 で、要求されたキャッシュが 80 KB の場合、メモリからディスクに 160 KB がスワップされます。この設定を増やすと、キャッシュ メモリが満杯で、同時に複数のレポートがディスクからのスワップを試みている場合のキャッシュ効率を高めることができます。最大値は 99 で、最小値は 1 です。この設定のデフォルト値は 2 です。
[レポート キャッシュ インデックスの最大メモリ (%)]:この設定では、[最大 RAM 使用量] 制限で指定したメモリ量の何パーセントを結果キャッシュ ルックアップ テーブルに使用できるかを指定します。レポートおよびドキュメントに多くのプロンプト回答が含まれている場合は、キャッシュ ルックアップ テーブルがこの制限に達する可能性があります。この時点で、Intelligence Server で新しいキャッシュが作成されなくなります。新しいキャッシュの作成を継続するには、既存のキャッシュを削除して、キャッシュ ルックアップ テーブル用にメモリを開放するか、この制限を増やす必要があります。この設定のデフォルト値は 100% で、値の範囲は 10% から 100% までです。
[起動時にキャッシュをロード]:この設定を有効にすると、Intelligence Server が起動したときに最大 RAM 使用量に達するまで、ディスクからレポート キャッシュをロードします。この設定は、デフォルトで有効になっています。
[動的日付を含むレポートの自動有効期限ロジックを適用]:有効にすると、動的な日付を使用するレポートのキャッシュが、動的な日付フィルターの最終日の深夜に期限切れになります。この設定は、デフォルトで有効になっています。
インテリジェント キューブの設定
[インテリジェント キューブ ファイル ディレクトリ]:インテリジェント キューブを二次記憶装置に保存することを選択した場合に、インテリジェント キューブが保存されるファイルの場所を指定します。インテリジェント キューブは、Intelligence Server メモリだけでなく、ハード ディスクなどの二次記憶装置に保存することができます。二次記憶装置に保存されたインテリジェント キューブは、レポートがインテリジェント キューブ データにアクセスする必要があるときに、この二次記憶装置から Intelligence Server メモリにロードすることができます。
[最大メモリ使用量 (MB)]:すべてのインテリジェント キューブに必要なデータ量を使用して、プロジェクトについて同時に Intelligence Server メモリに保存できるインテリジェント キューブ データの容量を制限することができます。最大値は 9,999,999 で、最小値は 0 です。デフォルト値は 256MB です。
[公開時に、インテリジェント キューブをIntelligence Serverメモリにロード]:このオプションを選択すると、インテリジェント キューブが公開されたときにインテリジェント キューブが Intelligence Server メモリにロードされます。レポートがインテリジェント キューブのデータにアクセスし分析できるようにするには、インテリジェント キューブを Intelligence Server メモリにロードする必要があります。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
[インテリジェント キューブ外でのドリルを許可]:このオプションを選択すると、インテリジェント キューブ外でのドリルが可能になり、データ ウェアハウスで利用可能なデータの完全なセットにアクセスできるようになります。インテリジェント キューブ外でのドリルを有効にすることによって、インテリジェント キューブにアクセスするレポートは、ドリルを通してデータへの ROLAP アクセスを行うことができます。このオプションは、デフォルトで無効になっています。
インテリジェント キューブ外でのドリルを有効にするか無効にするかは、いくつかの要因によって決定します。インテリジェント キューブ外でのドリルを有効にするかどうかを決定する際は、インテリジェント キューブのサイズおよび複雑さを考慮してください。比較的小さなインテリジェント キューブ外でのドリルを有効にすると、ドリルによって ROLAP 分析を利用できる利点がありますが、比較的大きなインテリジェント キューブでこの分析を有効にすると、データ ウェアハウスおよび Intelligence Server への負荷を増大する可能性があります。
[詳細] のフィールド
[詳細] をクリックすると、追加フィールドが表示されます。
結果キャッシュの作成
[レポート サーバー キャッシュを有効化]:このオプションを有効にすると、次の子設定を変更できます。
-
[キャッシュ保持時間 (時間)]:レポート キャッシュが期限切れになるまでの時間を選択します。デフォルトは 24 です。
キャッシュが更新されると、現在のキャッシュ保持時間に基づいたキャッシュの最終更新時刻から期限切れの日時が決定されます。したがって、[キャッシュ保持時間 (時間)] を変更しても、既存のキャッシュの期限切れ日には影響を与えません。処理中の新しいキャッシュや、今後処理されるキャッシュにのみ影響します。
- [選択した書式でのドキュメント出力キャッシュ]:PDF、Excel、HTML、XML/Flash/HTML5 の 4 つの書式を選択し、特定の書式のドキュメント キャッシュを有効にすることができます。デフォルトでは、4 つの書式すべてが選択されます。
-
[レポートの XML キャッシュを有効化]:このオプションをオンにすると、レポートの XML キャッシングが有効になります。XML キャッシュは、Web のすべてのユーザーがドリルできるアトリビュートをレポートの XML キャッシュに保存します。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
[プロジェクト定義] の [ドリル] カテゴリから [Web のパーソナライズ化したドリル パスを有効化] を選択すると、XML キャッシングが無効になります。これは、MicroStrategy Web のパフォーマンスを低下させる可能性があります。
- [プロンプト レポートおよびドキュメントでキャッシュを有効化]:このオプションをオンにすると、プロンプト付きのレポートとドキュメントのキャッシュが有効になります。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
- [プロンプト回答のキャッシュ モニターへの記録]:このオプションをオンにすると、プロンプトの回答のキャッシュが有効になります。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
- [非プロンプト レポートおよびドキュメントでキャッシュを有効化]:このオプションをオンにすると、プロンプトなしのレポートとドキュメントのキャッシュが有効になります。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
- [キャッシュを作成]:キャッシュの作成方法は、次の 3 種類から選択できます。
- [データベース接続ごとにキャッシュを作成]:キャッシュを作成する基準 (ユーザー別、データベース ログイン別、データベース接続別) を決定します。このオプションは、デフォルトで無効になっています。
- [データベース ログインごとにキャッシュを作成]:キャッシュを作成する基準 (ユーザー別、データベース ログイン別、データベース接続別) を決定します。このオプションは、デフォルトで無効になっています。
- [ユーザーごとにキャッシュを作成]:キャッシュを作成する基準 (ユーザー別、データベース ログイン別、データベース接続別) を決定します。このオプションは、デフォルトで無効になっています。
[Library とブックマークのキャッシュを有効化]:このオプションを有効にすると、ダッシュボード ライブラリでダッシュボード ショートカット キャッシュとブックマーク キャッシュの生成を有効化できます。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
- [ブックマーク サブスクリプション キャッシュを有効化]:このオプションをオンにすると、ブックマーク キャッシュの購読を作成できるようになります。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
インテリジェント キューブの設定
[ダウンロード可能な最大キューブ サイズ (MB)]:Intelligent Server からダウンロードできるキューブの最大サイズを MB 単位で定義します。また、この値は .mstr ファイルをメールで送信する際にも使用されます。キューブ サイズが指定値より大きい場合、.mstr ファイルはメールで送信されません。最大値は 9,999,999 で、最小値は 0 です。デフォルト値は 100 です。
[インデックスによるインテリジェント キューブの最大増加]:インテリジェント キューブのサイズに追加可能なインデックスの最大値を、元のサイズのパーセントとして定義します。たとえば、50% と設定すると、100 MB のインテリジェント キューブは、そのインデックスにより 150 MB までのみ増加できます。インテリジェント キューブのサイズがこの制限を超えると、インテリジェント キューブから使用頻度の低いインデックスが削除されます。最大値は 2,147,483,647、最小値は 0 です。デフォルト値は 500 です。
[データベース接続でインテリジェント キューブを作成]:このオプションを選択すると、使用するインテリジェント キューブを定義し、接続マッピングをサポートできるようになります。プロジェクトにおける接続マッピングの使用時に接続マッピングをサポートするインテリジェント キューブを定義しなかった場合、ユーザーがアクセスすべきではないデータにアクセスできるようになる可能性があります。このオプションは、デフォルトで無効になっています。
接続マッピングをサポートするインテリジェント キューブが公開されると、インテリジェント キューブを公開したユーザー アカウントの接続マッピングが使用されます。この接続マッピングに割り当てられたユーザーのみが、このインテリジェント キューブにアクセスするレポートを作成および照会することができます。これにより、接続マッピングで定義されたデータ アクセスのセキュリティおよび制御が維持されます。
インテリジェント キューブを複数の接続マッピングで使用できるようにする必要がある場合は、異なるバージョンのインテリジェント キューブを、必要な各接続マッピングに対して公開する必要があります。
[起動時にインテリジェント キューブをロード]:このオプションを選択すると、公開されているすべてのインテリジェント キューブをロードするプロセスが Intelligence Server 起動時に完了するタスクの 1 つに含まれます。レポートのインテリジェント キューブが既にロードされているため、インテリジェント キューブにアクセスするレポートの実行時のパフォーマンスが最適化されます。ただし、インテリジェント キューブのロード処理により、Intelligence Server の起動時に発生するオーバーヘッドが増加します。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
この設定を有効にすると、インテリジェント キューブにアクセスするレポートの実行時のパフォーマンスが向上します。ただし、インテリジェント キューブのロード処理により、Intelligence Server の起動時に発生するオーバーヘッドが増加します。
動的ソース
[動的ソースを有効化]:プロジェクト全体の動的ソースを有効にする場合は、このオプションをオンにし、プロジェクト全体の動的ソースを無効にする場合は、このオプションをオフにします。このオプションは、デフォルトで有効になっています。
- [デフォルトでインテリジェント キューブを動的ソースに使用可能にする]:このオプションをオンにすると、プロジェクト内のすべてのインテリジェント キューブに動的ソースが有効になります。プロジェクト内のすべてのインテリジェント キューブのデフォルト動作として動的ソースを無効にするには、このオプションをオフにします。このオプションは、デフォルトで無効になっています。
- [外部結合プロパティが未設定の場合でも、動的ソースを許可]:このオプションをオンにすると、一部の外部結合プロパティが設定されていない場合でも、インテリジェント キューブを動的ソースで使用できるようになります。ただし、そのせいで、動的ソースを使用するレポートに不正確なデータが表示される可能性もあります。このオプションは、デフォルトで無効になっています。