MicroStrategy ONE

ジョブおよびセッション

すべての MicroStrategy の実行には、対応するジョブがあります。ジョブとは、MicroStrategy のプラットフォームからユーザーによってサブミットされる要求のことです。ジョブは fact_access_transaction_view ファクトテーブルに格納されます。ジョブには、スケジュールされたレポート、アドホック レポート、またはドキュメントの実行を含むことができます。MicroStrategy のアクションには、ジョブを持たないものもあります。その場合は、デフォルト値が適用されます。デフォルト値の説明は、下記の図を参照してください。

アクション タイプ

デフォルト値

すべての Badge のアクション タイプ

-1

履歴の修正 (109, 122, 156, 157, 158, 159)

-2

キューブの修正 (161, 162, 163,)

-2

MicroStrategy ログイン (100, 101, 102, 103)

-3

別の子ジョブをトリガーするジョブが親ジョブになります。たとえば、データセットとしてレポートを持つドキュメントが実行された場合、最初にドキュメント ジョブが作成され、そのドキュメント ジョブがレポートを実行する複数の子ジョブをトリガーします。この例では、ドキュメントの実行に関連するジョブは、レポート実行ジョブの親ジョブです。スタンドアロンのレポートの実行のジョブは、親のジョブを持ちません。

lu_job_step_type

このテーブルは、レポートまたはドキュメントの実行に関わる Intelligence Server タスクの一覧です。以下は、ジョブのステップの可能な値のすべての一覧です。

説明

 

データ型

step_type_id

ドキュメントまたはレポートのジョブ タイプの固定数値 ID。

int(11)

step_type_desc

Intelligence Server に対して実行されたジョブ タイプ。ジョブ タイプには以下があります。

MD オブジェクト要求

ジョブの終了

SQL エンジン

SQL 実行

分析エンジン

解決サーバー

レポート ネット サーバー

エレメント要求

レポート インスタンス取得

エラー メッセージ送信

出力メッセージ送信

レポート キャッシュ検索

ドキュメント実行

ドキュメント送信

レポート キャッシュ更新

実行要求

データマート実行

ドキュメント データ準備

ドキュメント書式設定

ドキュメント操作

表示コンテキストの適用

エクスポート エンジン

キューブ検索タスク

キューブ更新タスク

後処理タスク

配信タスク

結果の保持タスク

ドキュメント データセット実行タスク

プロンプトを伴う、ドキュメント プロセス レポート

データ インポートの準備

リモート サーバーの実行

インポート ダッシュボードの同期

ジョブ処理の最終ステップ

varchar(255)

ジョブ ステップ タイプと説明:

ジョブ ステップ タイプ

説明

MD オブジェクト要求

プロジェクト メタデータからオブジェクト定義を要求します。

ジョブの終了

ジョブを終了して、保留中のジョブのリストから削除します。

SQL エンジン

スキーマに基づいて、データ取得に必要な SQL が生成されます。

SQL 実行

レポートのために生成された SQL が実行されます。

分析エンジン

データ ソースから取得したデータに分析処理を適用します。

解決サーバー

オブジェクトの定義をロードします。

レポート ネット サーバー

レポートの結果を送信します。

エレメント要求

アトリビュート エレメントをブラウズします。

レポート インスタンス取得

メタデータからレポート インスタンスを取得します。

エラー メッセージ送信

エラー メッセージを送信します。

出力メッセージ送信

エラー メッセージ以外のメッセージを送信します。

レポート キャッシュ検索

レポート キャッシュを検索するか待機します。

ドキュメント実行

ドキュメントを実行します。

ドキュメント送信

ドキュメントを送信します。

レポート キャッシュ更新

レポート キャッシュを更新します。

実行要求

レポートの実行を要求します。

データマート実行

データマート レポートを実行します。

ドキュメント データ準備

ドキュメントのデータセットのデータを使用してドキュメント構造を構築します。

ドキュメント書式設定

要求された書式にドキュメントをエクスポートします。

ドキュメント操作

ユーザーの変更をドキュメントに適用します。

表示コンテキストの適用

今後使用するときのために確保されています。

エクスポート エンジン

ドキュメントまたはレポートを PDF、テキスト形式、Excel スプレッドシート、または XML にエクスポートします。

キューブ検索タスク

サブセット レポート (動的キャッシュを使用する標準レポート) が実行されるときに、インテリジェント キューブ マネージャーでキューブ インスタンスを見つけます。

キューブ更新タスク

キューブを再公開または更新するときに、インテリジェント キューブ マネージャーでキューブ インスタンスを更新します。

後処理タスク

将来の機能のために予約済み。

配信タスク

購読されるレポート/ドキュメントのメール、ファイル、またはプリンタ配信のために、Distribution Services によって使用されます。

結果の保持タスク

履歴およびその他の状態の確認を含めて、実行結果を保持します。すべての購読がこのステップに到達しますが、結果を保持する購読のみが、このステップのアクションを実行します。

ドキュメント データセット実行タスク

統計情報マネージャーとエンタープライズ マネージャーに対してのみ使われる仮想タスクで、データセットの実行にかかった時間を記録します。

プロンプトを伴う、ドキュメント プロセス レポート

SQL エンジンのステップがプロンプトを発見するとトリガーされ、未回答のプロンプトを収集し、それらをクライアントに表示します。回答を取得後、未回答のプロンプトを含むこれらのデータセットを実行するジョブを開始します。

データ インポート準備タスク

このタスクは、データ インポート キューブの複数のテーブルへのデータを準備します。

リモート サーバー実行タスク

リモートの MSTR プロジェクトへの直接アクセス

インポート ダッシュボード非同期タスク

ダッシュボードの非同期インポート

fact_step_sequence_view

Command Manager 経由で、ドキュメントおよび/またはレポート ジョブ ステップのオプションで、高度な統計ログが有効化されていた場合に、このテーブルが使われます。ドキュメント/ダッシュボード/レポート実行の各処理ステップに関する情報を保存します。ジョブ レベルでの、オブジェクトのパフォーマンスのトラブルシューティングに最も使われます。

このテーブルをソースとする、5 つのファクトがあります。

  • ジョブステップ開始タイムスタンプ (UTC) - ジョブ ステップが開始されたときのタイムスタンプ (UTC タイムゾーン)。

  • ジョブステップ終了タイムスタンプ (UTC) - ジョブ ステップが終了したときのタイムスタンプ (UTC タイムゾーン)。

  • ジョブキュー期間 (ミリ秒) - このファクトは、ジョブの実行をキューで待機する時間をミリ秒単位で計算します。
  • ジョブ CPU 期間 (ミリ秒) - ジョブ実行中に CPU に費やされた時間 (ミリ秒単位)。
  • ジョブステップの所要時間 (ミリ秒) - ジョブ実行の合計実行時間(ミリ秒単位)。

説明

データ型

parent_tran_id

アクションの自動生成された数値 ID。

bigint(20)

step_sequence_id

それぞれのジョブのステップの続き番号 ID。Intelligence Server 上で、どの順でステップが実行されたかを決定します。

int(11)

step_type_id

ドキュメント/ダッシュボード/レポート ジョブ実行ジョブ ステップ タイプの数値 ID。

int(11)

step_start_timestamp

ジョブ ステップが開始されたときの UTC のタイムスタンプ。

datetime

step_finish_timestamp ジョブ ステップが終了したときの UTC のタイムスタンプ。 datetime

job_queue_time

ミリ秒単位でのキュー時間。

bigint(20)

job_cpu_time

ミリ秒単位での CPU 時間。

bigint(20)

step_duration_time

ミリ秒単位での全体の実行時間。

bigint(20)

lu_session_view

MicroStrategy Intelligence Server および/またはプロジェクトに接続する各ユーザーには、ユニークなセッション接続 GUID があります。ユーザーは最初に Intelligence Server とのセッションを持たずに、プロジェクトにログインはできません。ただし、ユーザーはプロジェクトに接続せずにインテリジェンスサーバーへのセッションを持つことができます(つまり、Developer で管理タスクを実行する)。lu_session_view テーブルは、プロジェクトとメタデータ レベルで、ユニークなセッション接続情報を追跡します。

作成されるユニークなユーザーのセッションごとに、Intelligence Server インスタンス、セッション ソース、Client Server マシン、デバイスがあります。

説明

データ型

session_id

それぞれのユニークなセッションの、自動生成された数値 ID の値。

bigint(20)

session_guid

セッションの GUID。

varchar(32)

iserver_instance_id

セッションで接続された Intelligence Server インスタンスの数値 ID。すべてのセッションへの接続に、該当する Intelligence Server インスタンスがあるわけではありません。例としては、スケジュールされたジョブです。

bigint(20)

client_server_machine_id

セッションで接続された、Client Server マシンの IP。すべてのセッションへの接続に、Client Server マシンがあるわけではありません。

bigint(20)

session_source_id

ユーザー セッションの接続を確立するために使用した、セッション ソースの ID。

bigint(20)

metadata_id

ユーザー セッションが接続されたメタデータ ID。

bigint(20)

device_id

MicroStrategy のアクション (実行、セッション等)。セッションが作成されたマシンの IP アドレスです。

bigint(20)

connection_time

セッションが開かれたときのタイムスタンプ。Platform Analytics プロジェクト スキーマへのこの列のマッピングは保留中です。

datetime

lu_session_source

Intelligence Server とプロジェクトへのユーザーの接続として作成されたそれぞれのセッションには、ソースがあります。セッション ソースは、ユーザーが接続を確立するために使ったクライアントまたはツールを表します。

説明

データ型

session_source_id

セッション ソースの固定数値 ID。

bigint(20)

session_source_desc

Intelligence Server および/またはプロジェクトに接続するために使われた、特定のセッション ソース。セッション ソースには以下があります。

0 該当なし

1 開発者

2 Intelligence Server 管理者

3 Web 管理者

4 Intelligence Server

5 プロジェクト アップグレード

6 Web

7 スケジューラー

8 カスタム アプリケーション

9 Narrowcast Server

10 Object Manager

12 ODBO キューブ デザイナー

13 Command Manager

14 Enterprise Manager

15 コマンド ライン インターフェイス

16 Project Builder

17 Configuration Wizard

18 MD Scan

19 キャッシュ ユーティリティー

20 Fire Event

21 Java 管理クライアント

22 Web サービス

23 Office

25 ツール

25 ポータル サーバー

26 Integrity Manager

27 メタデータ更新

28 COM ブラウザー

29 Mobile

30 Repository Translation Wizard

31 Health Center

32 Cube Advisor

34 Desktop

35 Library

36 Library iOS

37 Workstation

39 Library Android

40 Workstation MacOS

41 Workstation Windows

42 Desktop MacOS

43 Desktop Windows

44 Tableau

45 Qlik

46 PowerBI

47 Microsoft Office

48 Hyper Browser Chrome

49 Hyper Mobile iOS

50 Hyper Mobile Android

51 Hyper Office Outlook Web

52 Hyper Office Outlook Windows

53 Hyper Office Outlook Mac

varchar(255)

lu_sql_pass_type

このテーブルには、SQL パスの種類の静的な一覧が保存されます。fact_sql_stats テーブルに記録されたそれぞれの SQL パスには、対応する SQL パスの種類があります。

説明

 

データ型

sql_pass_type_id

SQL パスの種類の固定数値 ID。

int(11)

sql_pass_type_desc

SQL パスの種類の説明的な名前。SQL パスの種類には以下が含まれます。

選択

インサート イントゥ セレクト

テーブル作成

分析的

セレクト イントゥ

値の挿入

同種パーティション クエリ

異種パーティション クエリ

メタデータ パーティション事前クエリ

メタデータ パーティション最終事前クエリ

インデックス作成

測定条件ブレーク バイ

測定条件閾値

測定条件

ユーザー定義

同種パーティション ループ

同種パーティション ワン テーブル

異種パーティション ループ

異種パーティション ワン テーブル

固定値の挿入

分析エンジンからのデータマート

一時リソースのクリーンアップ

エレメント番号の返し

インクリメンタル エレメント ブラウズ

MDXクエリ

Sap Bapi

インテリジェント キューブ インストラクション

異種データ アクセス

Excel ファイル データ インポート

テキスト ファイル データ インポート

データベース テーブル データ インポート

SQL データ インポート

データ インポート Excel ファイル

データ インポート テキスト ファイル

データ インポート テーブル

データ インポート カスタム SQL

データ インポート OAuth

データ インポート Open Refine

SQL インクリメンタル データ転送

ファイルからのデータ インポート キューブ

varchar(255)

lu_sql_clause_type

このテーブルには、SQL 句の種類の静的な一覧が保存されます。fact_sql_stats テーブルに記録されたそれぞれの SQL パスには、対応する SQL 句の種類があります。

説明

データ型

sql_clause_type_id

SQL 句の種類の固定数値 ID の値。

smallint(6)

sql_pass_type_desc

SQL 句の種類の説明的な名前。SQL 句の種類には以下が含まれます。

0 該当なし

1 Select

2 Select Group By

4 Select Aggregate

8 From

16 Where

17 Order By

varchar(255)

fact_sql_stats

このテーブルには、レポート ジョブ実行時にウェアハウス上で実行された SQL パス情報が記録されます。それぞれの SQL パスは親アクション レベルで記録され、1 つのアクションに複数の SQL パスが対応することがあります。

1 つのレポートの実行 (親アクション) は、複数の SQL パスのシーケンスを持つことができます。

このファクト テーブルは、非効率なレポート定義を見つけるためのレポート実行時間のパフォーマンス分析に最もよく使われます。データは、Command Manager の構成中に高度な統計オプションが有効化された場合のみ利用できます。

fact_sql_stats テーブルは、以下に記載するファクトのソースです。

  • SQL パス期間 (ミリ秒)​ - SQL パスの実行時間をミリ秒単位で記録します。
  • SQL パス終了タイムスタンプ​- SQL パスが終了したときの UTC タイムスタンプを記録します。
  • SQL パス開始タイムスタンプ​- SQL パスが開始されたときの UTC タイムスタンプを記録します。
  • アクセスされた SQL パス テーブル - SQL パス中にヒットしたテーブルの数を記録します。

説明

データ型

parent_tran_id

ウェアハウス上で実行されたそれぞれのレポートに自動生成されたトランザクション ID。それぞれの親アクションは複数の SQL パスに該当します。

bigint(20)

sql_pass_id

それぞれの実行に対する、自動生成された SQL パスの ID。これがテーブル上の主キーです。

bigint(20)

sql_pass_sequence_id

SQL パスの連続番号。

int(11)

sql_pass

パスで使われる SQL そのもの。

longtext

sql_start_timestamp

SQL パスが開始したときの UTC タイムスタンプ。

タイムスタンプ

sql_end_timestamp

SQL パスが終了したときの UTC タイムスタンプ。

タイムスタンプ

sql_pass_type_id

SQL タイプに該当する数値 ID。

次に例を示します。

インデックス作成

値の挿入

インクリメンタル エレメント ブラウズ

int(11)

execution_time

SQL パス ステートメントの実行にかかった全体での時間。開始のタイムスタンプから終了のタイムスタンプを引いた時間と定義されます。

bigint(20)

total_tables_accessed

SQL パスがヒットしたテーブル数。これは、SQL パス アクセス テーブル数ファクトのソース列です。

smallint(6)

db_error_id

SQL 実行中に発生した DB エラーに対して自動生成されるエラー ID。詳細は、lu_db_error を参照してください。

bigint(20)

lu_db_error

このテーブルには、データベース エラー メッセージのリストが保存されます。fact_sql_stats テーブルに記録されたそれぞれの SQL パスには対応する db_error_id があります。

説明

データ型

db_error_id

データベース エラーに対して自動生成された ID。

bigint(20)

db_error_desc

サーバーから返されたエラー メッセージの全文。

Varchar(4096)

fact_report_columns

説明

データ型

parent_tran_id

ウェアハウス上で実行されたそれぞれのレポートに自動生成された親トランザクション ID。

bigint(20)

column_id

レポート実行中にヒットした、自動生成された列 ID。

bigint(20)

sql_clause_type_id 指定された列/テーブルに対して実行された SQL 句の種類に対応する SQL 句タイプ ID。詳細は、lu_sql_clause_type を参照してください。 smallint(6)

table_id

実行された SQL ステートメントの自動生成されたテーブル ID。データベース テーブル アトリビュートのソース列です。詳細は、lu_db_table_view を参照してください。

bigint(20)

column_hit_count 1 回の実行中にその列/テーブル/句タイプの組み合わせが発生した回数。これは、列ヒット数ファクトのソース列です。 int(11)