MicroStrategy ONE

派生メトリックの集計と小計の動作の変更

デフォルトでは、派生メトリックの集計と小計の動作は自動的に決定されます。デフォルトで自動的に実行される動作によって提供される値とは別の計算が必要な場合は、手動モードを使用することができます。手動モードでは、派生メトリックをすべてのデータセット (ベース) を使用して計算するか、データが配置されたビジュアリゼーションのデータを使用して計算するかを指定することができます。

データセットに "Revenue" (売上) メトリックとともに "Region" (地域)、"Category" (カテゴリ) および "Subcategory" (サブカテゴリ) が含まれているとします。グリッドの小計は "Category" (カテゴリ) および "Region" (地域) レベルで計算され、以下に示すようにカテゴリまたは地域の最大売上を返します。小計の値は、後で発生する動的な集計を理解するのに役立ちます。動的集計は、アトリビュートがビジュアリゼーションから削除される、メトリック値のロールアップです。

2 つの派生メトリックを作成し、"Region" (地域) レベルの最大売上を返します。

  • 動的集計がトリガーされると、"Max Revenue"(最大売上)(ビジュアリゼーション) メトリックはビジュアリゼーションのアトリビュートを使用します。
  • 動的集計がトリガーされると、"Max Revenue" (最大売上)(ベース) メトリックはデータセット (ベース) のアトリビュートを使用します。

グリッドから小計を削除し、派生メトリックを追加します。グリッドからサブカテゴリを削除し、動的集計をトリガーします。新規グリッドを次に示します。

2 つの "Max Revenue"(最大売上) メトリックが異なる値を返すことに注意してください。"Max Revenue" (最大売上)(ビジュアリゼーション) メトリックはビジュアリゼーションから最大売上値を返します。すなわち、メトリックは各地域に対する 2 つの売上値のどちらかを選択しています。"Max Revenue"(最大売上)(ベース) メトリックは、(データセットまたはベースのレベルである) サブカテゴリ レベルでの最大売上値を返します。これは、前のグリッドで計算した小計と同じです。

  1. ダッシュボードを開く変更してください。
  2. 派生メトリックを右クリックし、[編集] を選択します。メトリック エディターが開きます。
  3. [メトリック オプション] をクリックします。[メトリック オプション] ダイアログが開きます。
  4. [集計と小計の動作]ドロップダウンから、[手動] を選択します。
  5. デフォルトでは、派生メトリックは、ビジュアリゼーション上のアトリビュートのレベルで集計されます。データセットのレベルで集計するには、[ベースから集計] チェックボックスを選択します。
  6. デフォルトでは、派生メトリックの小計は、ビジュアリゼーション上のアトリビュートのレベルで計算されます。派生メトリックの小計をそのデータセットのレベルで計算するには、[ベースから小計を計算] チェックボックスを選択します。
  7. [OK] をクリックしてメトリック エディターに戻ります。
  8. [保存] をクリックします。

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