MicroStrategy ONE

暗号化キー マネージャー

暗号化キー マネージャー (EKM、Encryption Key Manager) は、MicroStrategy 環境ごとに一意的な暗号化キーを生成し、管理します。EKM の機能としては、一意的な暗号化キーの作成、インポート、エクスポートがあり、いずれも Configuration Wizard 上で実行できます。メタデータ、キューブ、キャッシュ、履歴、セッション復元ファイルなど、重要な情報を暗号化する働きがあります。

用語とその定義

  • マスターキー : マスター キーはキー ストアを暗号化し、マスター キー ファイルに保存されます。MicroStrategy Intelligence Server は起動時にレジストリを検索して、このファイルの場所を調べます。
  • キーストア : メタデータとファイル キャッシュを暗号化するために使用されるキーが含まれます。このキー自体は、マスター キーを使って暗号化します。
  • セキュアバンドル : 管理者がクラスター化された Intelligence Server 間または同じメタデータを共有するサーバー間で暗号化キーを安全に展開できるようにする、パスワードで保護されたファイル。
  • セキュアバンドルコード : セキュア バンドル ファイルを保護するために使用されるパスワード。

暗号化キー マネージャー (EKM) の使い方 (概要)

  1. 暗号化キー マネージャーの機能を有効にし、Intelligence Server を再起動します。
  2. Configuration Wizard で実行できる機能:

    • メタデータを更新して新しい暗号化キーを適用。
    • 保護バンドルをエクスポート。
  3. クラスター化環境で追加のノードを設定するには:

    • 暗号化キー マネージャーの機能を有効にし、Intelligence Server を再起動します。
    • 保護バンドルを各ノードにインポートします (Configuration Wizard で実行)。

暗号化キー マネージャーの機能を有効にする手順

当初、暗号化キー マネージャーは無効になっています。

Windows

暗号化キー マネージャーを有効にするには:

  1. レジストリ エディターを起動します。
  2. 移動HKEY_LOCAL_MACHINE > ソフトウェア > ワオ6432ノード > マイクロストラテジー > 機能フラグ
  3. ダブルクリックKE/暗号化キーマネージャー
  4. 変更する価値データフィールドから01
  5. クリックわかりました
  6. Intelligence Server を再起動します。

    Configuration Wizard が開いている場合は、これも再起動する必要があります。

Linux

暗号化キー マネージャーを有効にするには:

  1. MicroStrategy のインストール先ディレクトリの直下に、MSIReg.reg というファイルがあります。
  2. テキスト エディターで次のように書き換えてください。

    変更

    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MicroStrategy\Feature Flags]

    "KE/EncryptionKeyManager"=dword:00000000

    修正後

    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MicroStrategy\Feature Flags]

    "KE/EncryptionKeyManager"=dword:00000001

  3. 保存して閉じます。
  4. Intelligence Server を再起動します。

    Configuration Wizard が開いている場合は、これも再起動する必要があります。

メタデータの更新 (暗号化キー マネージャーで実行)

暗号化キー マネージャーを有効にした後、メタデータを更新し、暗号化を施す必要があります。暗号化キーとマスター キーは、メタデータを更新する過程で自動生成し、ローカルに保存するようになっています。を参照してくださいメタデータを更新する章のUpgrade Helpこのプロセスを完了するための手順については、こちらをご覧ください。