Version 2021
ドキュメントの操作: セレクター
セレクターによりドシエスタイルのドキュメントに対話性を提供できるので、各ユーザーはデータの表示方法を変更できます。セレクターは、次に説明するように、パネル スタック内のパネル、グリッド またはグラフ レポートのフォーカス、または動的テキスト フィールド (レポート上のオブジェクトを参照するテキスト フィールド) を変更できます。
セレクターを使用すると、以下を行うことができます。
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パネル スタック内のパネルを切り替える。パネル スタックはパネルの集合で、これを使用することで、ユーザーは同じドキュメント内で、定義済みの複数の形式でデータを表示できます。
たとえば、各パネルに異なるグリッドを表示でき、ユーザーはセレクターを使用してどのパネル、つまり、どのグリッドを表示するかを選択できます。
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各種メトリック、またはアトリビュート、カスタム グループ、コンソリデーションの各種エレメントをグリッドまたはグラフ レポート内に表示する。
たとえば、以下の例に示すように、グリッドに "地域"、"コール センター"、"年"、および各種メトリックが含まれているとします。このセレクターを使用すれば、グリッドにどの地域を表示するかを選択できます。したがって、指定した地域によってグリッドをスライスしたり、フィルター処理したりすることができます。同様に、セレクターは、ユーザーがどのメトリックを表示するかを選択できるようにするものです。すべての地域と従業員が表示されますが、このセレクターで選択されたメトリックのみで表示されます。
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メトリックの値に基づいてデータをフィルターします。このタイプのセレクターには、以下のスタイルのいずれかを使用できます。
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スライダー。ユーザーがこれを動かすことによって、表示する最小値および最大値を選択します。たとえば、ドキュメントに、"地域" アトリビュートと、"売上"、"コスト"、および"利益" のメトリックを持つグリッドが含まれているとします。セレクターに売上値の範囲が表示され、ユーザーはスライダーを動かして、表示または非表示にする最小売上および最大売上を選択できます。
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別のセレクターをフィルターする。たとえば、ドキュメントに "サブカテゴリ" および "商品" を持つグリッドが含まれていて、"書籍" カテゴリのみを表示するようにフィルターされているとします。ドキュメントには、2 つのセレクターも含まれます。1 つのセレクターには "書籍" カテゴリのサブカテゴリが表示され ([サブカテゴリ] セレクター)、もう 1 つのセレクターには個々の書籍のリストが含まれます ([商品] セレクター)。どちらのセレクターもグリッドをターゲットとし、選択されたサブカテゴリと商品のデータを表示します。[サブカテゴリ] セレクターは [商品] セレクターをターゲットとし、[サブカテゴリ] セレクターで選択されたサブカテゴリ内の書生のみを表示するように、[商品] セレクターをフィルターします。たとえば、ユーザーが [サブカテゴリ] セレクターから "文学" を選択すると、[商品] セレクターが更新されて、販売されているすべての書籍の長いリストを表示する代わりに、"文学" サブカテゴリに属する書籍のみが表示されます。次の図を参照してください。
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動的テキスト フィールドを使用して、パネル スタックにアトリビュート、カスタム グループ、またはコンソリデーションのさまざまなエレメントを表示する。動的テキスト フィールドは、データセットによってデータが組み込まれるテキスト フィールドで、本質的にはデータセット (この場合、レポート) 上のオブジェクトへの参照です。
たとえば、パネルに "Basic Report" (基本レポート) データセットからの動的テキスト フィールド "Region" (地域) と "Revenue" (売上) が含まれているとします。このセレクターを使用すれば、ユーザーはパネルにどの地域を表示するかを選択できます。セレクターのドロップダウン リストから "Mid-Atlantic" (中部大西洋岸) を選択すると、"Mid-Atlantic" (中部大西洋岸) とその売上金額がパネル スタック上に表示されます。
1 つのセレクターが複数のオブジェクトをターゲットとすることができます。1 つのセレクターで同じパネル上のグリッドと動的テキスト フィールドの両方を制御できます。上の「他のセレクターをフィルター」の例の説明のように、同じセレクターがグリッド/グラフ レポートと他のセレクターの両方をターゲットにすることができます。
ドキュメントを再実行しないで、ドキュメントのすべてのセレクターおよびグループを初期値にリセットできます。これは、最初からやり直して異なる選択を行う場合に役に立ちます。リセットするには、右側のメニュー アイコン をクリックして、[選択をリセット] を選択します。
セレクターを使用してデータを包含または除外
エレメント セレクターまたはメトリック条件スライダー セレクターで、選択したデータを包含または除外できます。(エレメント セレクターは、アトリビュート、カスタム グループ、またはコンソリデーションのさまざまなエレメントを表示します。メトリック条件スライダーは、メトリック値または順位をフィルターするスライダーを表示します。)たとえば、ユーザーがセレクターで選択するアトリビュートを、ターゲットに表示するか、または非表示にすることができます。セレクターのタイトル バーが表示されている場合は、ユーザーが選択を包含するか除外するかを変更することができます。
次のドキュメントには、地域を表示しグリッド レポートをターゲットとするエレメント セレクターが含まれます。ユーザーは地域を選択でき、デフォルトでは、下に示すように、それらの地域はグリッドで非表示にならずに表示されます。
タイトル バー内でクリックすることによって、ユーザーは選択した地域を非表示に切り替えることができます。下に示すイメージでは、"北東部 " と "北西部" に取り消し線が引かれています。(このグリッド全体のうち、一部のみを下に示します。)