MicroStrategy ONE

Linux で推奨されるシステム設定

Linux システムでは、プロセスおよびアプリケーションを仮想環境で実行できます。つまり、各プロセスはその所有者とある一定の環境変数の設定に応じて、それぞれのプロパティ セットを使用して実行します。このことは、プロセスが使用できるメモリ容量、CPU 時間、スレッド モデル、および開くことのできるファイル数などに影響します。

MicroStrategy Intelligence Server は、サーバーのジョブを正しく処理するために必要な環境変数が設定された状態で Linux システムにインストールされます。ただし、前述のとおり、プロセスを開始したユーザー (プロセスの所有者とも呼ばれる) に関連する設定と、システム管理者のみが設定できる設定があります。これらの設定の一部には、MicroStrategy のサポートとは関係のない理由で制限が設けられている場合もあります。

以下の表は、Intelligence Server の動作に影響するシステム設定の MicroStrategy 推奨値を示しています。

下記のシステム設定を変更するとシステム全体に影響を及ぼす可能性があるため、これらの値を変更する手順は記載されていません。これらの設定を変更するには、Linux のドキュメントを参照し、さらにシステム管理者に相談してください。

設定名

無制限名 (制限名)

説明

推奨値

cputime (time)

プロセスあたりの最大 CPU 時間

無制限

filesize (file)

単一ファイルの最大サイズ

制限なし。つまりシステムが許容する大きさ。システム管理者は、MicroStrategy とは関係のない理由により、ファイルの最大サイズを制限することがあります。この値の最大サイズは、少なくともコア ダンプ ファイル (coredumpsize) より大きくする必要があります。

datasize (data)

プロセスあたりの最大ヒープ サイズ

制限なし。つまり、システム仮想メモリが許容する大きさ。システムの仮想メモリの制約は、プロセスのヒープ サイズに対して設定できるデータ サイズに影響します。この値は、コア ダンプ ファイル (coredumpsize) の最大サイズと同じにする必要があります。

stacksize (stack)

プロセスあたりの最大スタック サイズ

8 MB

coredumpsize (coredump)

単一のコア ダンプ ファイルの最大サイズ

この値は、プロセスあたりの最大ヒープ サイズ (datasize) と同じに設定してください。この値よりも大きい値のコア ダンプ ファイルを作成すると、それらのファイルは破損して使用できなくなります。

memoryuse (memory)

プロセスあたりに割り当てられる物理メモリの最大サイズ

制限なし。つまり、システムが許容する物理メモリの最大サイズ。

vmemoryuse (vmemory)

プロセスあたりに割り当てられる仮想メモリの最大サイズ

制限なし。つまり、システム仮想メモリが許容する最大サイズ。

descriptors (nofiles)

プロセスあたりのファイル記述子 (オープン ファイル) の最大数

65535

processes (per user)

ユーザーごとの最大メッセージ数

8194

この設定は、複数のインストールで機能したことが観察されている一般的なガイドラインです。ただし、具体的な環境に応じて、この設定の微調整が必要となる場合があります。