Version 2021
メトリックの概要
メトリックは、ビジネスの測定値および主要業績評価指標 (KPI) を表す MicroStrategy オブジェクトです。実際的には、メトリックはデータベースに保存されたデータに対して実行される計算であり、その結果はレポートに表示されます。メトリックは、スプレッドシート ソフトウェアにおける式に似ています。たとえば、南東部での売上を示すレポートでは、"売上" がメトリックです。
メトリック計算では、情報を単純なレベルで示すだけではなく、販売傾向、成長パターン、合計に対する割合、利益分析の表示など、複雑な分析レベルで示すこともできます。「第 4 四半期の東部地区での売上はいくらか」、「過去 3 年間に 5000 ドルを超えるボーナスを受け取った社員は何人か」などの質問には、メトリックの作成によって簡単に回答できます。
特に、メトリックは、データ ソースに保存されたデータに対して実行される分析的計算を定義します。メトリックは、データ ソースのファクトと、それらのファクトに対して実行される数学演算で構成されます。その結果、意味のあるビジネス分析を結果に対して実行できます。レポート上のメトリックには、分析的計算に使用される値のリストが表示されます。
メトリックの作成手順は、メトリックを作成するにはを参照してください。メトリックの式を直接入力することによってメトリックを作成したい場合は、メトリック式エディターを参照してください。
メトリックの概要および基本的な例については、『基本レポーティング ヘルプ』の「クエリ オブジェクトおよびクエリの作成 (デザイナー向け)」 の章を参照してください。レベル メトリック、条件付メトリック、およびトランスフォーメーション メトリックとそれらの例を含む、メトリック全般の高度な概念については、 の『上級レポーティング ヘルプ』を参照してください。メトリックに使用可能な関数の説明は、『関数リファレンス』を参照してください。
同じ計算を実行する複数メトリックの作成
複数のメトリックを作成し、各メトリックが式の一部として同じ基本計算を使用している場合、計算を実行する基本メトリックを作成することによって時間を節約することができます。その後、同じ計算を複数回入力する代わりに、基本メトリックに基づいて追加のメトリックを定義できます。
たとえば、"利益" メトリックと "利幅" メトリックを作成したいとします。価格 × 数量
を計算する "売上" メトリックを作成します。それから、Revenue - Cost
(売上 - コスト) として "利益" メトリックを定義し、Profit/Revenue
(利益/売上) として "利幅" メトリックを定義できます。後に、"売上" の計算方法を変更する場合は、"売上" メトリックを変更できます。"利益" および "利幅" を含む、"売上" メトリックを使用して定義したすべてのメトリックが更新され変更が反映されます。
他のメトリックの作成に使用する手順と同様の手順を使用して基本となるメトリックを作成できます。基本となるメトリックを使用してメトリックを作成するときに、メトリックの式の一部として基本となるメトリックを入力します。メトリックの作成手順は、メトリックを作成するにはを参照してください。
関連トピック
レベル メトリック: データ計算のコンテキストを変更するには
トランスフォーメーション メトリクス: 時間ベースおよびその他での比較
メトリックの [書式] ダイアログ ボックス: メトリックの書式設定について
[高度なメトリック オプション] ダイアログ: 動的集計と小計機能、VLDB プロパティ、メトリック別名、およびメトリックの結合タイプなどの、高度なメトリックの設定についての説明