MicroStrategy ONE
メトリック式エディターを使用して派生メトリックをゼロから作成する
派生メトリックを最初から作成することができます。これによってメトリックをカスタマイズし、ニーズに合わせてより洗練されたものにすることができます。次のタスクを実行できます。
- MicroStrategy Function Plug-In Wizard で作成されたカスタム関数を使用する、合計に対する割合のメトリックなどの、カスタム式を作成する。詳細は、『関数リファレンス』 を参照してください。
- メトリック式を直接入力することによって、メトリックを作成する。条件付き計算を追加し、メトリック値をフィルターすることによってデータのグループを作成できます。さらに、売上の低い地域と高い地域のグループを作成することができます。これは、フィルターとしきい値によって提供される条件付き分析を補足します。
- R 分析に基づいて派生メトリックを作成することで、統計的分析を実行します。
メトリックを作成するには、算術演算子 (+、-、*、/) および関数で構成されるメトリックの式を定義する必要があります。演算子および関数は、アトリビュートまたはメトリックに適用できます。複合メトリックの式の例としては、RunningAvg(Cost)
があり、ここで、Cost
はメトリックで、RunningAvg
は累計平均を計算する関数です。もう 1 つの例としては Sum(Cost) + Sum(Profit)
があり、ここで Cost
および Profit
はメトリックで、Sum
は合計を計算する関数です。この場合、"Cost" メトリックの合計が、"Profit"メトリックの合計に追加されます。
ある集計関数が別の集計関数に囲まれた、ネストされたメトリックを作成することができます。メトリック式の例は Avg(Sum(Revenue))
です。内部関数 Sum
は "Revenue"(売上) ファクトの合計を計算しますが、外部関数 Avg
では、その計算結果の平均値を計算します。すべての地域のカテゴリ別の平均売上を確認する場合、ネストしたメトリックを作成して、カテゴリ全体の売上を計算してから、各地域の平均売上を計算します。メトリックが、次のように定義されています。Avg(Sum(Revenue) {~, Category}) {~, Region}
内部式 Sum(Revenue)
は、"Category"(カテゴリ) レベルで売上を計算します。外部式では、レベルでの結果の値の平均を計算します。
関数をメトリック式に追加するには、関数の定義に必要なオプションを選択する必要があります。Sum、Average、First、または Maximum などのグループ関数を追加する場合は、関数の式を定義する必要があります。また、メトリックが集計を行うアトリビュート レベルを変更することもできます。データ マイニング、日付、OLAP、および順位付けの関数などの非グループ関数を追加する場合は、関数に入力値 (引数と呼ばれる)、および関数の動作を指定するために使用するパラメーターを定義する必要があります。
グループ関数を使用するメトリックの構文については、『上級レポーティング ヘルプ』 を参照してください。非グループ関数の構文については、『関数リファレンス』 を参照してください。
- 既存のドキュメントを開きます。
- [データセット オブジェクト] パネルで、データセットを右クリックし、[新規メトリックを挿入] を選択します。
- [関数] パネルの関数にポインターを置き、[編集] をクリックします。
- ダイアログの必須フィールドに入力し、[追加] をクリックします。
- 選択した関数とその引数の詳細を表示するには、下部ペインの選択した [詳細] をクリックします。
- 派生メトリックを手動で定義するには、右ペインのテキスト ボックスにその定義を入力します。
- 新しいメトリック アトリビュートの名前を [メトリック名] に入力します。
- 集計および小計の動作を定義するには、右側のペインの [メトリック オプション] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
デフォルトでは、集計および小計の動作は、自動的に決定されます。動作を変更して、派生メトリックを計算するのにデータセット全体を使用するか、派生メトリックが配置されているビジュアリゼーション内のデータを使用するかを指定することができます。詳細は、派生メトリックの集計と小計の動作を変更するを参照してください。