MicroStrategy ONE

ソフトウェア要件および推奨事項

Windows、UNIX、および Linux プラットフォームで MicroStrategy 製品を使用する場合のソフトウェア要件および推奨事項については、MicroStrategy README を参照してください。

Linux での Intelligence Server のソフトウェア要件

バージョン番号や必要な容量などの正確な情報については、 MicroStrategy README

MicroStrategy Integrity Manager Linux プラットフォームの場合、Intelligence Server と同じ要件があります。したがって、この項に記載する情報は、Linux プラットフォームの Intelligence Server および Integrity Manager の要件として使用できます。

次の MicroStrategy 製品には、すべての Linux プラットフォームで X-windows 対応環境が必要です。

  • GUIベース MicroStrategy インストールウィザード
  • Diagnostics and Performance Logging ツール
  • Service Manager

下記の要件は、すべての Linux プラットフォームにも適用されます。

  • 閲覧にはWebブラウザが必要です MicroStrategy Readme とオンライン ヘルプ。
  • HTML ドキュメント サポートには、Windows Services for UNIX または Samba が必要です。英数字の名前を持つ HTML ドキュメントのサポートには、Samba 3.0 が必要です。

以下の要件では、一般的な要件および UNIX および Linux プラットフォームに固有の要件を説明しています。

上記の項を参照する前に、以下のことに注意してください。

  • 上記の各オペレーティング システムは、それぞれの構成に行った内部テストの水準を反映しているものとして、現在のリリースに対してサポートまたは認定されていると判断されます。 MicroStrategy サポートされている構成よりも認定された構成を使用することをお勧めします。
  • MicroStrategy バイナリ互換のある CPU アーキテクチャと呼ばれる一連の CPU チップセットと互換性のあるオペレーティング システムを認定およびサポートします。 MicroStrategy バイナリ互換CPUアーキテクチャセット内の少なくとも1つのCPUチップセットをテストし、オペレーティングシステムの認証とサポートを目的としています。 MicroStrategy 製品。Intelligence Server 用に認定またはサポートされているオペレーティング システム ソフトウェアを明確にするために、有効な CPU アーキテクチャはかっこ ( ) 内に記載されています。
  • すべての Linux オペレーティング システムは 64 ビットです。
  • さまざまなインテリジェンスサーバーマシン環境でLDAP認証が認定およびサポートされているLDAPサーバーの詳細については、 MicroStrategy README

共有メモリ リソースの構成

パフォーマンスを向上させるために、 MicroStrategy Intelligence Server 共有メモリ リソースを使用するように構成できます。この構成をサポートするには、Intelligence Server のホスト コンピューターが、以下に示すリソース制限以上の値を使用することが必要です。

インストール時には、次のオプションがあります。

  • 終了 MicroStrategy 必要なシステム変更を行うためのセットアップウィザード(推奨): このオプションを選択して、インストールをキャンセルし、共有メモリ リソースをサポートするために必須のシステム リソース制限を変更します。このオプションは、実稼働環境に使用することを推奨します。推奨されるリソース制限についての情報は以下のとおりです。
  • セットアップの再構成を許可する MicroStrategy パイプをデフォルトのIPCメカニズムとして使用する: このオプションを選択して、Intelligence Server に対する共有メモリ リソースの使用を無効にし、代わりにパイプ機構を使用します。共有メモリリソースの使用を無効にすると、 MicroStrategy アプリケーションであるため、本番環境には推奨されません。
  • 共有メモリをデフォルト IPC 機構に保持(MicroStrategy 正常に動作しない可能性があります): このオプションを選択して、システム リソース制限を現在の値に設定した状態で共有メモリ リソースをサポートします。このオプションを選択すると、現在のシステム リソース制限のままインストールを続行しますが、インストール後に Intelligence Server が正しく機能しない場合があります。実稼働環境のパフォーマンスを強化するために共有メモリ リソースの使用を予定している場合は、最初のオプションを選択してインストールを終了し、必要なシステム変更を行う必要があります。

以下の表は、Linux でのさまざまなシステム リソース制限の推奨値を示しています。

以下のシステム リソース制限を変更するとシステム全体に影響を及ぼすため、これらの値の変更手順は記載していません。これらの設定を変更するには、Linux のドキュメントを参照し、さらにシステム管理者に相談してください。

セマフォを使用して、共有メモリの通信を同期化します。以下の表に示すように、セマフォを制御する設定の名前は、オペレーティング システム間で異なります。

Linux での設定名

説明

推奨値

semmsl

1 つのセマフォ セット内のセマフォの最大値

250

semmns

システム内のセマフォの最大値

1024000

semopm

単純なセマフォ コール内の操作の最大数

250

semmni

セマフォ セットの最大値

4096

Linux での Intelligence Server メモリの割り当てのサポート

MicroStrategy では、Linux カーネル設定 vm.max_map_count を 5,242,880 バイトに定義することをお勧めします。これにより、Intelligence Server はシステム メモリ リソースを利用できます。これより小さい値を使用すると、Intelligence Server はシステム メモリ リソースを利用できない可能性があります。これにより、システム リソース不足のために Intelligence Server の一部の操作が失敗する可能性がありますが、このカーネル設定の値を増やして使用可能なシステム リソースを追加すると、操作を完了することができる場合があります。

この設定の値の変更方法などについては、サードパーティの Linux オペレーティング システムのドキュメンテーションを参照してください。

コア ダンプの有効化

Intelligence Server がクラッシュすることは稀ですが、そのような場合にデバッグと根本原因の解決に役立つ手段がコア ダンプ ファイルです。ただし、コア ダンプ機能が Linux オペレーティング システムにより無効化され、すぐに使用できる状態になっていない場合があります。コア ダンプ機能を有効にするには、次のようにします。

  1. /etc/security/limits.conf ファイルを編集して、現在のユーザー用のコア ファイル サイズ限界値を設定します。sudo vi /etc/security/limits.conf を実行し、# End of file の前に次の行を追加します。

    *               hard   core   unlimited

    既存の記述が unlimited になっていない場合もあります。MicroStrategy では、コア ファイルが途中でカットされないように、この記述を unlimited に変更することをお勧めします。

  2. 上記の設定を適用するため、現在のセッションからログアウトし、ログインし直します。sudo ulimit -c の戻り値が unlimited になることを確認してください。

  3. MicroStrategy Intelligence Server はデーモン プロセス (サービス) として動作することもできます。デーモンのファイル サイズ限界値を設定するには、/etc/sysconfig/init ファイルを編集して次の行を追加します (次の行がない場合)。

    DAEMON_COREFILE_LIMIT='unlimited'
  4. コア ダンプ機能を有効化します。sudo vi /etc/sysctl.conf を実行し、次の行を追加します。MicroStrategy では、コア ファイル名に、次の例のようなバイナリ名 (%e)、プロセス ID (%p)、ホスト名 (%h)、タイムスタンプ (%t) を使用することをお勧めします。ファイル名をカスタマイズする場合は、man で core(5) を参照してください。また、自身のコンピューターに /<path_to_the_location>/core フォルダーがあることも確認してください。このフォルダーがない場合は作成してください。これはコア ファイルの保存先となる場所です。

    MicroStrategy では、MicroStrategy Web ファイルの保存先とは別の場所にコア ファイルを保存することをお勧めします。これは、性能上の目的のため、およびフェイルオーバー時の応答を改善するためです。

    kernel.core_pattern = /<path_to_the_location>/core/core.%e.%p.%h.%t
    					fs.suid_dumpable = 2
  5. ファイルを保存します。保存したら、sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf を実行して設定を適用します。
  6. MicroStrategy Intelligence Server をインストールします。すでにインストールされている場合は、Intelligence Server を再起動します。

コア ダンプ処理について確認しトラブルシューティングを行うための詳細手順、および別の手順については、コア ダンプ ファイルの問題を参照してください。

メモリー マップド ファイルを有効にする descriptor の制限値の設定

Smart Memory では、Linux の descriptor(nofiles) の制限値を 65535 以上に設定する必要があります。詳細は「Memory Mapped Files for Intelligent Cube」を参照してください。

時間が重視される要求の優先順位付けを有効にする

Linux オペレーティング ステムでは、Intelligence Server の nice 限界値が 20 になっていることが必要です。コンピューターに現在設定されている限界値は、ulimit -e コマンドで確認できます。nice 限界値とは何か、およびこの限界値を使用することで Intelligence Server の性能がどのように改善されるのかについての詳細は、このページを参照してください。この限界値を使用すると、オペレーティング システム レベルのスレッドの優先順位を上げて、対話型のドシエ操作のような時間が重要視される要求を実行できるため、応答速度を改善できる可能性があります。これは、コンピューターが最大負荷で動作しており Smart Download が有効になっているときに重要です。要求される限界値をコンピューターが満足できない場合は、以下のメッセージが表示されます。

インストーラーをサイレント モードで実行した場合は、以下のような記述が install.log ファイルに追加されます。

3 Jun 2020, 11:35:27 AM:SEVERE: Failed to set MicroStrategy Intelligence priority process settings 
3 Jun 2020, 11:35:27 AM:SEVERE: Priority process settings for MicroStrategy Intelligence doesn't meet the requirements
3 Jun 2020, 11:35:27 AM:SEVERE: Root privileges are required to configure the nice limit to 0 or lower

nice 限界値を正しく設定するには、次のようにします。

  1. スーパー ユーザー権限を使用して (sudo コマンドを使用するなど)、新しい構成ファイルを作成します。/etc/security/limits.d フォルダーの下で mstr-priority.conf という名前を使用することを推奨します。

  2. 以下の記述を構成ファイルに追加します。

    mstr  hard  nice  0
    mstr  soft  nice  0

    別のユーザーで Intelligence Server を実行している場合は、mstr を必要に応じたユーザー名に変えてください。

  3. 構成ファイルを保存します。
  4. 既存のセッションを再起動して新しい限界値を適用します。SSH を使用している場合は、新しいセッションから接続解除して再接続するだけで済みます。VNC を使用している場合は、たとえば systemctl restart vncserver@:1.service コマンドを使用し、セッションに再接続することで、サービスを再起動できます。いずれの場合も、必ず mstr ユーザーを使用して再接続してください。
  5. 設定を確認するには、ulimit -e を実行して戻り値が 20 以上であるか確認します。まだ問題がある場合は、許可エラーを参照してください。
  6. Intelligence Server が動作中である場合は再起動します。
  7. DSSErrors.log を確認し、nice 限界値に関する次のような記述が含まれていないことを確認します。

     ... [Kernel][Error] ... The maximum scheduling priority ("nice") returned by "ulimit - e" has a value of %1. It does not satisfy the job prioritization feature's requirement that expects a value of 20 or higher. Please refer to the man page of "ulimit".

MicroStrategy Web JSP のソフトウェア要件と推奨事項

更新された要件の情報については、MicroStrategy の README を参照してください。UNIX および Linux オペレーティング システムに必要な特定のパッチ、ファイルセット、テクノロジ レベル、およびその他の要件については、Linux での Intelligence Server のソフトウェア要件を参照してください。

Web サーバー ソフトウェア

正確なバージョン番号の詳細は、MicroStrategy の README を参照してください。

MicroStrategy Web Services J2EE のソフトウェア要件と推奨事項

更新された要件の情報については、MicroStrategy の README を参照してください。

JSP 環境用の MicroStrategy SDK のソフトウェア要件と推奨事項

以下の表は、JSP 環境での MicroStrategy SDK カスタマイズの JDK、JRE および JVM 要件を示しています。.NET 環境要件を含む MicroStrategy SDK ソフトウェア要件を完了するには、MicroStrategy の README を参照してください。

UNIX/Linux での MicroStrategy System Manager のソフトウェア要件

Windows プラットフォームでの System Manager のオペレーティング システム要件については、MicroStrategy README を参照してください。

UNIX/Linux での MicroStrategy Command Manager のソフトウェア要件

Windows プラットフォームでの Command Manager のオペレーティング システム要件については、MicroStrategy README を参照してください。

モバイル デバイスの MicroStrategy Mobile のソフトウェア要件

以下の表は、BlackBerry、iPhone、iPod Touch、iPad デバイスを使用する場合の MicroStrategy Mobile クライアント アプリケーションのソフトウェア要件を示しています。更新された要件の情報については、MicroStrategy README を参照してください。

MicroStrategy Mobile Server のソフトウェア要件

MicroStrategy Mobile Server のソフトウェア要件は、以下の項に記載されています。

Mobile Server 配置の要件

Mobile Server 用 Web ブラウザー

サポートされる Web ブラウザーについては、MicroStrategy README を参照してください。

MicroStrategy Web または Mobile Server 用の Web サーバーとしての IIS 10.0 バージョン 1607-1909 のサポート

IIS 10.0 バージョン 1607-1909 を MicroStrategy Web または Mobile Server の Web サーバーとして使用する予定の場合は、一部の IIS 設定を有効化しておく必要があります。次の手順は、MicroStrategy Web または Mobile Server の Web サーバーとして IIS 10.0 バージョン 1607-1909 をサポートするために必要なオプションを有効化する方法を説明しています。

MicroStrategy Web または Mobile Server の Web サーバーとして IIS 10.0 バージョン 1607-1909 をサポートするには

次に説明するサードパーティ製品は、MicroStrategy とは無関係のベンダーによって製造されており、これらの製品を構成する手順は変更される場合があります。IIS 10.0 バージョン 1607-1909 の構成の手順は、該当する Microsoft のドキュメンテーションを参照してください。

  1. Windows コンピューターで、コントロール パネルを開きます。
  2. [プログラムと機能] をダブルクリックします。
  3. [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。
  4. 役割と機能の追加ウィザードで、Web サーバー (IIS) のすべての機能がインストールされているか確認し、インストールされていない機能がある場合は追加する必要があります。
  5. [Internet Information Services] を展開します。
  6. [管理ツール] を展開して、以下の項目を選択します。

    • IIS 管理コンソール
    • IIS 管理スクリプトおよびツール
    • IIS 管理サービス
  7. [アプリケーション開発] を展開して、以下の項目を選択します。

    • .NET 拡張機能
    • ASP
    • ASP.NET
    • ISAPI 拡張機能
    • ISAPI フィルター
  8. [HTTP 共通機能] を展開して、以下の項目を選択します。

    • 既定のドキュメント
    • 静的コンテンツ
  9. [セキュリティ] を展開して、以下を選択します。

    • 要求のフィルタリング
    • Windows 認証
  10. [OK] をクリックします。