Version 2021

[プロパティ] ダイアログ ボックス、[レイアウト プロパティ]、[上級]

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[プロパティ] ダイアログ ボックスの [レイアウト プロパティ] セクションの [上級] オプションには、インクリメンタル フェッチを有効化するオプションが含まれます。

インクリメンタル フェッチは、大きなドキュメントまたはレイアウトを複数のページに分割し、全データを同時に読み込むのではなく、分割に従ってデータを数回(ブロック)に分けて読み込みます。このため、Web サーバー上の全体的なメモリの使用量が低下し、大きなドキュメントまたはレイアウトの使いやすさとパフォーマンスが向上します。

たとえば、ドキュメントの [詳細] セクションの各行に "商品" アトリビュートといくつかのメトリックが含まれているとします。さらに、インクリメンタル フェッチが、10 のブロック サイズで適用されています。この場合、MicroStrategy Web の編集可モードまたはプレゼンテーション モードでは、1 ページに 10 行の商品のみが表示されます。別のページへ移動すると、ほかの情報を表示することができます。

別のレイアウトに対してインクリメンタル フェッチを有効にするには、レイアウト領域の上部でそのレイアウトのタブをクリックし、[レイアウト プロパティ] ダイアログ ボックスを開くことによって、そのレイアウトを選択します。

インクリメンタル フェッチ オプションは MicroStrategy Web および MicroStrategy Developer の両方で定義することができますが、インクリメンタル フェッチが適用されるのは、ドキュメントを MicroStrategy Web で実行する場合です。MicroStrategy Developer では、インクリメンタル フェッチはドキュメントに適用されません。

[インクリメンタル フェッチ]:

[インクリメンタル フェッチを有効化]: インクリメンタル フェッチを有効にするか否か指定します。さらに、以下のプロパティも選択できます。

  • [フェッチ レベル]: インクリメンタル フェッチを適用するレベルを指定します。ドキュメントまたはレイアウトがグループ化されている場合は、ドロップダウン リストから任意のグループを選択できます。たとえば、ドキュメントが "コール センター" でグループ化されているとします。[フェッチ レベル] ドロップダウン リストから [コール センター] を選択し、ブロック サイズを 5 に定義することによって、1 ページに 5 つのコール センターのデータを表示することができます。グループ オプションに「すべて」が選択されている必要があるので、1 つのエレメントだけで表示されるグループは、このリストには表示されません。

    ドキュメントまたはレイアウトがグループ化されていない場合、またはグループが 1 つのエレメントのみで表示される場合は、[詳細] セクションが唯一のオプションになります。

  • [ブロック サイズ]: 各ブロックで返されるオブジェクト数を指定します。このオブジェクトは、上記の [フェッチ レベル] オプションで指定したオブジェクトです。インクリメンタル フェッチ プロパティは、複数レイアウト ドキュメント内の選択されたレイアウトに適用されるか、またはドキュメントに複数レイアウトが含まれない場合はドキュメント全体に適用されます。

関連トピック

[プロパティ] ダイアログ ボックスについて

『ドキュメント作成ヘルプ』 : インクリメンタル フェッチの基本情報および例