Version 2021
値プロンプト
値プロンプトは、レポートで必要な結果を、特定の日付、数値、特定の語または句などの単一の値で制御したい場合に有用です。値プロンプトは、データ ソース内のデータに割り当てられているデータ型に基づいてレポート結果を返すようにデザインされています。
たとえば、年齢が 40 歳未満のすべての従業員をリストするレポートが必要だとします。"従業員" アトリビュートおよび "従業員年齢" アトリビュートを使用してレポートを作成します。レポートを作成するときに数値プロンプトを作成します。数値プロンプトには、"従業員年齢" アトリビュート、演算子 [<]、および [最大値] 40 を含めます。
この例、およびそのようなプロンプトの結果を示すイメージは、『基本レポーティング ヘルプ』 の「データからの必要な情報の取得」の章を参照してください。
値プロンプトは一般的にフィルターで使用され、その場合はフィルターの定義の一部となりますが、メトリックの式の一部としてメトリックでも使用できます。フィルターまたはメトリックはレポートに配置されます。値プロンプトはフィルターで使用される場合が多いので、値プロンプトを配置するフィルターを作成するときに、同時にフィルター エディターで直接作成できます。この方法で作成すると、値プロンプトはフィルターの定義の一部であり、スタンドアロン プロンプトではないので、別のフィルターに追加することはできません。
値プロンプトには以下のようなさまざまなタイプがあります。
- 日付プロンプト: この値プロンプト タイプでは、ユーザーは日付を入力または選択することを求められます。Date データ型が割り当てられ、かつユーザーが入力した日付と一致するデータが返されます。たとえば、日付プロンプトは、"年 = 2006" に基づいてデータを選別するフィルターに追加すると役に立ちます。こうすると、プロンプトによって、ユーザーはフィルターの条件である年の特定の日付を選択できます。日付プロンプトは、日付に条件設定するフィルターで使用されます。
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数値プロンプト: この値プロンプト タイプでは、ユーザーは数値を入力することを求められます。数値プロンプトは、最大 15 桁の精度の整数または小数を受け入れます。数値プロンプトは、メトリック条件など、ユーザーからの数値入力を必要とするフィルターで使用できます。メトリック条件フィルターの詳細は、メトリック セット条件を参照してください。
ユーザーが数値プロンプトに 16 桁以上入力した場合は、データは指数表記に変換されます。16 桁以上で精度が要求される場合は、Big Decimal 値プロンプトを使用してください。
- テキスト プロンプト: この値プロンプト タイプでは、ユーザーはテキストの文字列を入力することを求められます。テキスト プロンプトは、一般的にアトリビュート フォーム条件フィルターで使用されます。アトリビュート エレメント フォーム条件フィルターの詳細は、アトリビュート フォーム条件を参照してください。
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Big Decimal プロンプト: この値プロンプト タイプでは、ユーザは Big Decimal 値を入力することを求められます。Big Decimal 値プロンプトは、最大 38 桁の精度の整数および小数を受け入れます。
Big Decimal プロンプトは、Big Decimal のアトリビュート ID への条件設定など、高精度を必要とする式でのみ使用します。
ロング プロンプトは、MicroStrategy Web からは作成できません。MicroStrategy Developer から作成する必要があります。詳細は、『『基本レポーティング ヘルプ』』を参照してください。
スタンドアロン プロンプトを作成するか、フィルター内に埋め込まれるプロンプトを作成できます。値プロンプトは、アトリビュート フォーム条件またはメトリック セット条件で使用できます。
DHTML が有効化されている必要があります。MicroStrategy Web で DHTML を有効化するにはを参照してください。
- アナリストが検索オブジェクトの結果から選択することによってプロンプトに回答するようにしたい場合は、検索オブジェクトが既に作成されている必要があります。
- アトリビュート フォーム条件またはメトリック セット条件で埋め込みプロンプトを作成している場合は、タイトルおよび説明を定義するにはからの手順を実行してください。
値プロンプトを作成するには
任意のページで [作成] をクリックして、[新規プロンプト] をポイントし、[値プロンプト] を選択します。[新規プロンプト] ページが開きます。
ユーザーに表示するプロンプト タイプを定義するには
[定義] タブで、以下のいずれかの値プロンプトのタイプを指定します。
- 日付/時刻プロンプト: このプロンプトでは、ユーザーは特定の日付または日付の範囲に関連するデータをフィルターできます。
- 数値プロンプト: このプロンプトでは、ユーザーは(通常はメトリックに基づいて)数値データをフィルターできます。
- テキスト プロンプト: このプロンプトでは、ユーザーは(通常はアトリビュート フォームに基づいて)テキスト データをフィルターできます。
- Big Decimal プロンプト: このプロンプトでは、ユーザーはメトリックの Big Decimal 値に基づいてデータをフィルターできます。
タイトルおよび説明を定義するには
- [一般] タブをクリックします。
- [タイトル] フィールドと [説明] フィールドで、プロンプトのタイトルと手順を指定します。
プロンプトでの回答数を制限するには
- レポートを実行する前にユーザーにプロンプトへの回答を要求するには、プロンプトが回答を必要とするかどうかを指定します。[プロンプト回答が、必要です] チェックボックスを選択します。
- ユーザーが入力できる最小値と最大値を設定するには、[最小値] および [最大値] チェックボックスを選択して、それぞれのフィールドに値を入力します。最大値を指定しない場合でも、最小値を指定できます。
- ユーザーがプロンプトへの回答を保存して再使用できるかどうかと、できる場合には保存できるプロンプト回答の数を指定します。[許可した個人回答] ドロップダウン リストから、以下のいずれかを選択します。
- プロンプト回答が保存および再使用されないようにするには、[なし] を選択します。
- 1 つのプロンプト回答のみを保存および再使用するには、[1] を選択します。
- 複数のプロンプト回答を保存して再使用するには、[複数] を選択します。
レイアウトを指定し、プロンプトのスタイルを表示するには
- [スタイル] タブをクリックします。
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[表示スタイル] ドロップダウン リストから、テキストボックスなどのプロンプトのプレゼンテーション スタイルを指定します。これは、プロンプトがユーザーに表示される方法です。
スライダー、ステッパー、スイッチなどの、モバイル デバイスに表示されるプロンプトのスタイルは、MicroStrategy Mobile がインストールされたモバイル デバイスでプロンプトが表示されたときにのみ表示されます。一部のスタイルは、特定のタイプの値プロンプトにのみ使用できます。モバイル デバイス上でプロンプトを表示する概要は、 プロンプトの概要 (モバイル デバイス用)を参照してください。
以下のオプションがあります。
- テキストボックス: このプロンプトでは、ユーザーは値をフィールド内に直接入力できます。
- [スライダー]: このプロンプトでは、ユーザーは水平スライダー上で数値を指定することができます。
- [ステッパー]: このプロンプトでは、数値が表示されます。ユーザーは、増加ボタンまたは減少ボタンを使用して、表示された値を増加または減少させます。
- [スイッチ]: このプロンプトでは、ユーザーは [オン] と [オフ] という 2 つの選択肢から選択できます。
- [ホイール]: このプロンプトでは、1 つのホイールまたは一連のホイールが表示され、ユーザーはそれを上下に回すことによって値を指定できます。
- [ジオ ロケーション]: このプロンプトでは、ユーザーは現在の地理的位置に基づいて結果をフィルターすることができます。
- [バーコード リーダー]: このプロンプトでは、ユーザーは商品のバーコードをスキャンまたは入力することによってプロンプトに回答します。
- プロンプトのタイプおよび表示スタイルによっては、下記のような、ほかの書式オプションを指定することができます。
- プロンプトのテキスト フィールドとオプションが固定サイズになるように、[テキストボックスの固定した幅] チェックボックスを選択して、フィールドに値を入力します。
- ユーザーがレポートの実行前に時間を選択することを許可するには、[ユーザーの時間選択を許可] チェックボックスを選択します。このオプションは、[日付/時刻プロンプト] タイプを選択している場合にのみ表示されます。
- スイッチ プロンプト スタイルの場合、オンの位置に設定されているときのプロンプトの値を指定するには、[オンの値] フィールドに値を入力します。オフの位置に設定されているときのプロンプトの値を指定するには、[オフの値] フィールドに値を入力します。
- プロンプト内に表示される数値の間隔を指定するには、[間隔] フィールドに値を入力します。たとえば、[日付および時間] の表示スタイルで間隔が 30 分に設定された [日時] プロンプトでは、ユーザーは 9:00AM、9:30AM、10:00AM などの時刻を選択することができます。
- 緯度と経度のどちらを使用してプロンプトを設定するかを指定するには、[位置座標] ドロップダウン リストから [緯度] または [経度] を選択します。
- 数値のプロンプト内での表示を書式設定するには、[数位フォーマット] ボタンをクリックします。数値フォーマットのスタイルを選択して、[OK] をクリックして変更を適用します。
プロンプトを保存するには
フィルターのプロンプトを作成する場合、[OK] をクリックしてフィルター内のプロンプトを保存します。[新規フィルター] ページに戻ります。アトリビュート フォーム条件の作成を完了するには、この手順から開始し、メトリック セット条件の作成を完了するには、この手順から開始します。
- プロンプトを保存するには、[名前を付けて保存] を選択します。[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが開きます。
- 名前、説明、プロンプトを保存する場所を指定して、[OK] をクリックします。
すべての値プロンプトは(値プロンプトのタイプまたはその目的に応じて)メトリックまたはフィルターに追加する必要があり、その後メトリックまたはフィルターをレポートに追加します。各プロンプト タイプをレポートに追加する方法を示す表は、 レポートへのプロンプトの追加を参照してください。