Version 2021
フィルターへのショートカット条件
フィルターへのショートカット条件を使用すると、既存のフィルターを新規フィルターに移動して、新規フィルターをレポートに適用できます。その他の条件を新規フィルターに追加し、新規フィルターをレポートに適用することもできます。たとえば、フィルター 1 に 2 つの条件 A および B が含まれているとします。フィルター 1 を新規フィルターの基礎として使用し、別の条件 C を新規フィルターに追加できます。この新規フィルターを使用するレポートに表示されるには、フィルター対象のデータが 3 つの条件 A、B、および C すべてを満たす必要があります。フィルター 1 がこのプロセスによって変更されることはありません。
たとえば、Boston、Providence、および Greenwich の店舗を担当する New England のマネージャーである場合を例にとります。プロジェクトには、"担当地域内の店舗" という名前のフィルターが含まれており、Boston、Providence、および Greenwich の店舗が定義されています。2 つ目のフィルターは "女性用衣料" という名前で、カテゴリ "ブラウス" および "ドレス" が含まれています。3 つ目のフィルター "2008 年 12 月のすべての日" は、2008 年 12 月のすべての日を含む日付範囲です。女性用衣料について自分の店舗の 12 月の売上を調べるために、新規フィルターを作成します。新規フィルターに、3 つのフィルターそれぞれへのショートカットを含めます。この新規フィルターをレポートで使用します。元になる 3 つのフィルターは変更されません。このことは、これらのフィルターの 1 つまたは複数を使用する他のレポートにとって重要です。
既存のフィルターを新規フィルターの基礎として使用し、その他の条件を追加して、フィルター定義全体を拡張することもできます。たとえば、"南西部" 地域のすべての顧客のデータを選別するフィルターを取得し、そのフィルターを新規レポートに配置し、当年のアクティブな顧客の新しいフィルター条件を追加できます。新規フィルターによって、"南西部" 地域で現在アクティブなすべての顧客のデータが選別されます。
このアプローチは、特定の地域の顧客のフィルターなど、基本的で比較的単純なフィルターをプロジェクト内にいくつか作成することの有用性を示しています。これらの基本的なフィルターをフィルターへのショートカット フィルターで使用して、フィルター作成プロセスを効率化することができます。
スタンドアロン フィルターの作成手順は、「別のフィルターに基づいてフィルターを作成するには」を参照してください。
ユーザーによるフィルターへの入力の許可: プロンプトされるフィルタへのショートカット条件
フィルター定義にプロンプトを含めることにより、ユーザーにフィルターの変更をさせることができます。既存のプロンプトを使用するか、フィルターに埋め込まれるプロンプトを作成することができます。フィルターへのショートカット条件のプロンプトを使用することにより、ユーザーにフィルターのリストから選択させることができます。
既存のプロンプトの使用方法または埋め込みプロンプトの作成方法は、次の 「別のフィルターに基づいてフィルターを作成するには」 で説明します。
別のフィルターに基づいてフィルターを作成するには
- 任意のページで [作成] をクリックして、[新規フィルター] を選択します。
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以下のいずれかを実行します。
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フィルターを選択するには、左のペインで、新しいフィルター内で使用するフィルターに移動します。フィルターを右クリックし、[フィルターに追加] を選択します。
DHTML が無効になっている場合は、フィルターを選択して [追加 >] をクリックすることで、フィルターをフィルター パネルに追加します。
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既存のフィルターのオブジェクト プロンプトを使用するには、左のペインで、フィルターとして使用するプロンプトに移動します。プロンプトを右クリックし、[フィルターに追加] を選択します。
DHTML が無効になっている場合は、プロンプトを選択して [追加 >] をクリックすることで、プロンプトをフィルター パネルに追加します。
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ユーザーにフィルターを選択させるプロンプトを作成するには、左のペインで、次の手順を実行します。
- デフォルトのプロンプト回答として使用するフィルターに移動します。
- フィルターを右クリックし、[プロンプトをフィルターに追加] を選択します。レポートを実行したときに、プロジェクトのすべてのフィルターをリストするプロンプトが、デフォルトの回答が選択された状態で作成されます。
- プロンプトを変更するには、[フィルター リスト] をクリックします。[プロンプト] ページが開きます。フィルターの追加、プロンプトのタイトル、説明、および表示スタイルの変更、プロンプト回答数の制限、およびプロンプト回答を保存して再利用できるかどうかの指定を行うことができます。手順は、オブジェクト プロンプトを作成するにはを参照してください。
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- [ファイル] メニューで、[保存] を選択します。
- フィルターを保存したいフォルダーに移動します。フィルターの [名前] および [説明] を入力し、[OK] をクリックします。
これで、作成したフィルターをレポートに追加できます。手順は、「レポートへのスタンドアロン フィルターの追加」を参照してください。
演算子によるフィルター条件の結合
フィルターに複数の条件がある場合は、常に演算子で結合されます。条件が結合される場合、演算子は、異なるフィルター条件間の相互関係を規定します。レポート フィルターに複数の条件がある場合、以下のいずれかとして演算子を定義できます。
- AND
- OR
- OR NOT
- AND NOT
AND 演算子は、複数の条件がフィルターに追加されたときにデフォルトで割り当てられる演算子です。[フィルターの定義] ペインで AND という語を右クリックし、[演算子を切り替え] をポイントして、異なる演算子を選択することによって、デフォルトの AND 演算子を変更できます。
レポート制限に適用する高度な演算子の詳細は、『上級レポーティング ヘルプ』 の付録、「フィルタリングのための論理演算子と数学演算子」を参照してください。