レポートまたはグリッド レベルで条件を評価するには

ビュー フィルター内のメトリック条件がシステムによって評価されるとき、レポートに関して返されたすべてのデータに対して、またはレポート グリッド上に現在あるデータのビューに対してのみ、評価を実行できます。動的小計と呼ばれる OLAP Services 機能を使用している場合、これらの 2 つのオプションによって、異なるレポート結果が生成されます。

デフォルトでは、ビュー フィルター内のメトリック条件は、レポート グリッド上にあるデータのレベルで評価されます。これは、レポート グリッド上ではなく [レポート オブジェクト] ペインに含まれているアトリビュートはどれも、メトリック条件のレベルを決定するためには使用されないことを意味します。

メトリック条件の評価レベルを選択する際は、以下の情報を考慮してください。この情報は、『上級レポーティング ヘルプ』 で説明するレポート レベルを理解していることを前提としています。

• レポート グリッド レベルでの評価: レポート グリッド上に存在するレベルでメトリック条件を評価すると、ビュー フィルターは、レポート グリッドにあるデータを反映する分析を動的に表示することができます。すべてのアトリビュートがレポート グリッド上に存在する場合、このレベルを使用してメトリック条件を計算します。さらに、アトリビュートが [レポート オブジェクト] ペインとレポート グリッドの間で移動されるたびに、ビュー フィルターが、メトリック条件を動的に計算して、レポート グリッド上の新しいデータ レベルを反映します。

  このレポートに派生メトリックも存在する場合は、グリッド レベルでメトリック条件を評価すると、デフォルトでは、メトリック条件は派生メトリックの後に評価されます。したがって、これらの条件は、すべての派生メトリックの計算をフィルターするということです。詳細は、『『上級レポーティング ヘルプ』』を参照してください。

• レポート レベルでの評価: レポート グリッドまたは [レポート オブジェクト] ペインにどのアトリビュートが存在しているかに関わらず、メトリック条件をレポート レベルで評価することにより、動的小計中に一定のレベルでの分析が可能です。

  このレポートに派生メトリックも存在する場合は、レポート レベルでメトリック条件を評価すると、デフォルトでは、メトリック条件は派生メトリックの前に評価されます。つまり、派生メトリック計算が適用される前に、これらの条件がデータをフィルターするということです。詳細は、『『上級レポーティング ヘルプ』』を参照してください。

• メトリック対メトリック条件: メトリック対メトリック条件の評価レベルは、変更できません。すべてのメトリック対メトリック条件が、レポート レベルで評価されます。メトリック対メトリック条件について、『上級レポーティング ヘルプ』 を参照してください。

次の手順で、ビュー フィルター内のメトリック条件の評価を変更する方法を説明します。

メトリック対メトリック条件の評価レベルは、変更できません。すべてのメトリック対メトリック条件が、レポート レベルで評価されます。

ビュー フィルター内のメトリック条件の評価レベルを変更するには

1. MicroStrategy Web のプロジェクトにログインします。
2. グリッド表示でレポートを実行します。
3. [ビュー フィルター] 領域が表示されていない場合は、[ツール] メニューから [ビュー フィルター] を選択します。
4. [ビュー フィルター] 領域内で、メトリック条件を右クリックして、切り替え可能な以下のオプションの 1 つを選択します。
   • [条件をグリッド レベルへ適用](デフォルト): レポート グリッドに含まれるアトリビュートに関してのみ、メトリック条件を評価します。[レポート オブジェクト] ペインに存在しレポート グリッドには存在しないアトリビュートは、メトリック条件の評価には含まれません。

   • [条件を {レポート オブジェクト内のアトリビュート} レベルへ適用]: アトリビュートがレポート グリッドに表示されているどうかに関わらず、[レポート オブジェクト] ペインに含まれているすべてのアトリビュートに対して、メトリック条件を評価します。

     同じビュー フィルター内の個々のメトリック条件に、異なる評価オプションを選択できます。

5. [適用] をクリックします。