Version 2021

動的日付エディター

動的日付エディターを使用すると、「1 か月前」などの現在の日付からの固定オフセットでアトリビュート フォームをフィルターすることができます。これを動的日付と呼びます。Datetime 形式または Time 形式のアトリビュート フォームには、動的時間も定義できます。

動的日付エディターには、スタンドアロン フィルターまたはレポートに埋め込むフィルターを作成するときにアクセスできます。

スタンドアロン フィルターの作成

スタンドアロン フィルター作成の詳しい手順は、「日付でのデータのフィルター」を参照してください。

  1. [新規フィルター] ページで、"出荷日" または "請求日" などの日付または時刻のアトリビュートを選択します。
  2. カレンダー アイコンをクリックしてカレンダーを開き、[動的日付に切り替え] をクリックします。動的日付エディターが開きます。

レポート内でのフィルターの作成

埋め込みフィルター作成の詳しい手順は、 レポート内にフィルターを作成するには: 埋込みフィルターを参照してください。

  1. デザイン表示でレポートを実行します。
  2. [レポート フィルター] パネルで、"出荷日" または "請求日" などの日付または時刻のアトリビュートを選択します。
  3. カレンダー アイコンをクリックしてカレンダーを開き、[動的日付に切り替え] をクリックします。動的日付エディターが開きます。

動的日付

動的日付は、一連の固定の日付、または現在の日付からの固定オフセットである日付の範囲です。たとえば、動的日付を使用することによって、過去 2 か月間の売上を表示するレポートを実行できます。このフィルターは、今日の動的日付に 2 か月のオフセットの条件を設定します。動的日付条件設定の例には、このほかに以下のものがあります。

  • 今日 - 2 か月のオフセット
  • 今日 - 2 か月と 1 日のオフセット
  • 今週の月曜日
  • 先週の月曜日
  • 今月の第 2 日
  • 先月の第 2 日
  • 昨年の現在の月の第 2 日 (たとえば、現在の月が 1 月の場合は、昨年の 1 月 2 日)
  • 現在の四半期の第 2 日
  • 今月の第 4 月曜日
  • 翌月の第 4 月曜日
  • 昨年の現在の月の第 4 月曜日
  • 現在の四半期の第 2 月の第 4 月曜日
  • 今月の最後の日から 4 日間
  • 翌月の最後の日から 4 日間
  • 昨年の現在の月の最後の日から 4 日間
  • 現在の四半期の最終日の 4 日前

「first of this month minus seven days(今月の第 1 日 - 7 日)」などの動的日付を評価する場合、この 2 つの部分の計算順序が重要になります。日、週、月または年の加算または減算は、「first of this month(今月の第 1 日)」、「this week(今週)」、「this year(今年)」などの計算より前に、常に最初に実行されます。次にその例を示します。

  • 今日が 2 月 13 日の場合、「today minus seven days(今日 - 7 日)」は 2 月 6 日であり、「the first of the month of today minus seven days(今日 - 7 日の月の第 1 日)」は 2 月 1 日です。
  • 一方、今日が 2 月 2 日の場合、「today minus seven days(今日 - 7 日)」は 1 月 26 日であり、「the first of the month of today minus seven days(今日 - 7 日の月の第 1 日)」は 1 月 1 日です。

動的日付の例、および例を再現する手順は、『上級レポーティング ヘルプ』を参照してください。

動的時刻

動的時刻は動的日付と同様に、Datetime 形式または Time 形式のアトリビュート フォームに使用されます。動的時で、「the current time minus 1 hour or plus 4 hours(現在の時刻 - 1 時間または - 4 時間)」など、アトリビュート フォームの条件設定に使用する動的時を定義できます。動的分で、「the current minute minus 1 minute or plus 30 minutes(現在の時刻 - 1 分または - 30 分)」など、アトリビュート フォームの条件設定に使用する動的分を指定できます。

動的時刻は、動的日付と同じように機能します。時間、分、またはその両方を動的に計算できます。たとえば、現在の時刻が 12:40 PM の場合、「this hour plus 1 hour (現在の時間 + 1 時間) 」および「this minute minus 0 minutes (現在の分 - 0 分)」(動的時および動的分) は、1:40 PM と計算されます。

動的日付を定義するには

  1. [新規フィルター] ページ(スタンドアロン フィルターを作成している場合)または [レポート フィルター] パネル(埋め込みフィルターを作成している場合)で、"出荷日" または "請求日" などの日付または時刻のアトリビュートを選択します。
  2. [条件設定] をクリックします。
  3. 最初のドロップダウン メニューから、アトリビュート フォームが Datetime と Time のどちらの形式であるかによって、[ID][日付] のどちらかを選択します。
  4. 次のドロップダウン メニューから、データをフィルターする方法を表す演算子を選択します。フィルター内でデータ範囲を使用するには、Between を選択します。
  5. カレンダー アイコンをクリックしてカレンダーを開き、[動的日付に切り替え] をクリックします。

    日付オフセットを追加するか、または日付調整を選択すると、その結果が [プレビュー] 領域に表示されます。

  6. 動的日付をオフセットするには、以下のいずれかまたは両方を実行します。動的日付をオフセットしない場合は、次のステップへ進みます。たとえば、動的日付を現在の週の月曜日にしたい場合は、オフセット日付を設定する必要はなく、日付調整を選択するだけすみます。

    • 日付を数日オフセットするには、[日] の前のドロップダウンから [プラス] または [マイナス] を選択します。オフセット値を日数単位で入力します。
    • 日付を数か月オフセットするには、[月] の前のドロップダウンから [プラス] または [マイナス] を選択します。オフセット値を月数単位で入力します。
    • 動的日付を日数と月数の両方でオフセットするには、上記の操作の両方を実行します。
  7. 動的日付を計算するときに土曜日と日曜日を除外するには、[週末を除外] チェックボックスを選択します。たとえば、今日が火曜日で、オフセットが今日 + 4 日の場合、動的日付は土曜日になります。このオプションが選択されている場合は、代わりに、土曜日でも日曜日でもない次の日 (この場合、月曜日) が返されます。
  8. 動的日付を調整するには、[追加の調整を適用] チェックボックスをオンにしてから、ドロップダウンで以下のオプションのいずれかを選択します。

    • 調整として使用する曜日を選択するには、[毎週] を選択してから、[日付を選択] ドロップダウンで日付を選択します。

      たとえば、今日が 1 月 28 日水曜日である場合は、「today minus seven days(今日 - 7 日)」かつ「Sunday(日曜日)」は、1 月 18 日日曜日と計算されます。7 日間のオフセットがない場合は、「Sunday(日曜日)」は 1 月 25 日日曜日と計算されます。

    • 毎月のある日付を選択するには、[毎月] を選択してから、[日] を選択します。月内の日付(数値)を入力します。

      たとえば、今日が 1 月 28 日である場合は、「today minus seven days(今日 - 7 日)」かつ「Day = 2(日 = 2)」は、1 月 2 日と計算されます。7 日間のオフセットがない場合も、「Day = 2(日 = 2)」は 1 月 2 日と計算されます。

    • 週のある日付を選択するには、[毎月] を選択してから、[毎月] のオプションから [第] を選択します。ドロップダウンで序数 (第 1、第 2、など) と曜日を選択します。

      たとえば、今日が 1 月 28 日水曜日である場合は、「today minus seven days(今日 - 7 日)」かつ「the second Sunday(第 2 日曜日)」は、1 月 11 日日曜日と計算されます。7 日間のオフセットがない場合も、「the second Sunday(第 2 日曜日)」は 1 月 11 日と計算されます。

    • 月の最終日からオフセットするには、[毎月] を選択してから、[毎月] のオプションから [逆カウント] を選択します。オフセット値を日数単位または日数と月数の組み合わせでで、入力します。

      たとえば、今日が 1 月 28 日水曜日である場合は、「Reverse Count = 1(逆カウント = 1)」はその月の最終日の 1 月 31 日と計算され、「Reverse Count = 10(逆カウント = 10)」は 1 月 22 日と計算されます。「Today minus 10 months(今日 - 10 か月)」かつ「Reverse Count = 10(逆カウント = 10)」は、3 月 22 日と計算されます。

    • 四半期のある日付 (数値) を選択するには、[四半期] を選択して、[四半期] のオプションから [日] を選択します。四半期の日付 (数値) を入力します。

      たとえば、今日が 10 月 6 日の場合は、「today minus seven days (今日 - 7 日)」は、10 月 2 日と計算されます (10 月から 12 月にわたる現在の四半期の第 2 日)。「today minus seven days (今日 - 7 日)」と「Day = 2(日 = 2)」が計算されて、7 月 2 日という結果になります。これは、現在の日から 7 日を減算することによって計算され、9 月 29 日という結果になるためです。この日付は第 3 四半期に含まれるので、第 3 四半期の第 2 日は 7 月 2 日です (年の第 3 四半期の期間は 7 月から 9 月)。

    • 四半期の特定の日を選択するには、[四半期] を選択して、[四半期] のオプションから [The] を選択します。ドロップダウンで序数 (第 1、第 2、など)、曜日、月の順に選択します。

      たとえば、今日が 10 月 6 日火曜日の場合、「第 2 月」の「第 2 日曜日」は、11 月 8 日日曜日と計算されます。(11 月は、現在の四半期の第 2 月です。)たとえば、「today minus seven days (今日 - 7 日)」と「第 2 月」の「第 2 日曜日」は、8 月 9 日日曜日と計算されます。これは、現在の日から 7 日を減算することによって計算され、9 月 29 日という結果になるためです。この日付は第 3 四半期に含まれるので、第 3 四半期の第 2 月は 8 月です (年の第 3 四半期の期間は 7 月から 9 月)。

    • 四半期の最終日からオフセットするには、[四半期] を選択してから、[四半期] のオプションから [逆カウント] を選択します。オフセット値を日数単位で入力します。

      たとえば、今日が 10 月 6 日である場合は、「逆カウント = 1」は現在の四半期の最終日である 12 月 31 日と計算され、「逆カウント = 10」は 12 月 22 日と計算されます。「Today minus 10 months (今日 - 10 か月)」かつ「逆カウント = 10」は、前年の 12 月 22 日と計算されます。

    • 特定の月のある日付を選択するには、[毎年] を選択してから、[毎年] のオプションから [特定日:] を選択します。ドロップダウンから月を選択し、日付(数値)を入力します。

      たとえば、今日が 1 月 28 日である場合は、「Today minus 10 months(今日 - 10 か月)」かつ「on February 1(特定日: 2 月 1 日)」は、前年の 2 月 1 日と計算されます。10 か月のオフセットがない場合は、現在の年の 2 月 1 日と計算されます。

    • 特定の年の特定の週の特定の日を選択するには、[毎年] を選択してから、[毎年] のオプションから [第] を選択します。ドロップダウンで序数 (第 1、第 2、など)、曜日、月の順に選択します。

      たとえば、今日が 1 月 28 日水曜日である場合は、「Today minus 10 months(今日 - 10 か月)」かつ「the first Monday of January(1 月の第 1 月曜日)」は、前年の 1 月 7 日と計算されます。10 か月のオフセットがない場合は、現在の年の 1 月 5 日月曜日と計算されます。

  9. 動的時刻は、Datetime 形式または Time 形式のアトリビュート フォームに使用できます。[動的時刻を使用] チェックボックスが使用可能になります。

    • 動的時刻を定義するには、[動的時刻を使用] チェックボックスを選択してから、以下のいずれかを実行します。

      • 時刻を数時間オフセットするには、[現在の時間] ドロップダウンから [プラス] または [マイナス] を選択します。オフセット値を時間数単位で入力します。たとえば、現在の時刻が 12:40 PM である場合は、「this hour plus one hour(現在の時間 + 1 時間)」は 1:40 PM と計算されます。
      • 時刻を数分間オフセットするには、[現在の分] ドロップダウンから [プラス] または [マイナス] を選択します。オフセット値を分数単位で入力します。たとえば、現在の時刻が 12:40 PM である場合は、「this minute minus 10 minutes(現分 - 10 分)」は 12:30 PM と計算されます。
      • 動的時刻を時間数と分数の両方でオフセットするには、上記の操作の両方を実行します。たとえば、現在の時刻が 12:40 PM である場合は、「this hour plus one hour(現在の時間 + 1 時間)」かつ「this minute minus 10 minutes(現在の分 - 10 分)」は、1:30 PM と計算されます。
    • 固定時刻を使用するには、[動的時刻を使用] チェックボックスをクリアします。[時間] フィールドに、固定時刻を入力します。

  10. オフセットの結果は、[プレビュー] 領域で確認できます。

  11. [OK] をクリックします。
  12. 動的日付を作成する代わりに固定日付を選択する場合は、[動的日付に切り替え] リンクをクリックします。カレンダーに戻って、日付を選択できます。

  13. 「日付でのデータのフィルター」または「レポート内でのフィルターの作成: 埋込みフィルター」を参照してください。